【国際協力員レポート・イギリス】Brexitが英国大学の留学生獲得政策にもたらす影響

 
2016年6月、英国にて欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票が行われた。投票の結果、僅差でEUからの離脱派が残留派を上回り、英国の欧州連合からの脱退(ブレクジット:Brexit)が決定的になった。日本でも、このニュースは大きく報道されていたことが記憶に新しい。2019年3月29日に、いよいよ欧州連合からの離脱を迎えることになる英国であるが、筆者がロンドンに派遣された2018年度中、Brexitを目前に控えた英国では、連日Brexit関連の話題がニュースを賑わせていた。
 
英国は国を挙げて留学生獲得政策を実施してきた歴史があり、現在までにそれが功を奏していると言える。世界中からの留学生の獲得は、英国経済にも影響する重要な収益となっているが、今回のBrexitが英国大学の今後の留学生の獲得にマイナスの影響を及ぼすことは避けて通れない問題となっている。現在は人気の留学先としてその地位を確立させている英国であるが、今後Brexitにより、その状況が変わってしまうかもしれない。自国に多大な影響を与えうる重要な局面を迎えている英国大学に危機感はあるのか、また大きな変化の中でどのように生き残っていこうとしているのか。英国大学は留学生の獲得に関して、今後のBrexitを見据えた上での動きや戦略を持っているに違いないという予想の下、ウェブニュースや新聞記事では分からない大学担当者の生の声を聞いてみることにした。
 
なお、本稿での「英国大学」とは英国全体ではなく、イングランドにおける大学を指すものとしている。
 
報告書全文はこちらから閲覧可能(PDFファイル:1MB)
 
【氏名】 尾崎 愛
【所属】 東京大学
【派遣年度】 2018年度
【派遣先海外研究連絡センター】 ロンドン研究連絡センター

地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
レポート 国際協力員