【国際協力員レポート・アメリカ】英語力及びTOEFLスコア向上を目指す英語授業の提案

昨今、日本国内で英語教育の重要性が益々高まっており、政府は近い将来大学入学試験にTOEFL(Test of English as a Foreign Language)等の外部英語検定を活用することを検討している【1】。TOEFL は欧米の大学に留学する際に、入学条件として求められることが多い国際的な試験であり、4技能(Reading, Listening, Speaking, Writing)すべての能力が求められる。しかし、現在の大学入学までの英語教育では、主にReading, Writingに重点を置いており、Speaking, Listeningの能力が極端に低いまま、多くの学生が大学に入学をしている。今後は、益々国内の大学に留学生が増えることも予想され、学内で英語を話す機会も増えてくるものと思われる。また、研究のため、欧米の大学へ短期留学をする機会も増えてくるものと思われるが、その際も留学条件としてTOEFLのスコアを求められることが多い【2】。大学教員についても、留学生が増えてくると、英語による授業を行う必要性が高まり、英語により専門分野等を説明することが求められる。
今後、日本の大学生及び大学教員が英語を話せるようになるためには、4技能すべての能力を高めることができ、様々な専門分野の知識、キャンパス内で想定される会話力を養うことができるTOEFLの試験対策を行うことで、TOEFLスコア及び英語力の向上をあわせて行なうことが1つの最善策と考えられる。
そのため、本調査では、始めにTOEFL試験の内容についてまとめ、試験内容の理解を深めたうえで、現状の日本人のTOEFL平均スコアを4技能別に調べ、日本人の英語における弱点を見いだす。そして、米国大学の教員等へ英語教育法等についてのインタビューを行うことで、米国の大学に入学できる水準の英語力を身につけ、TOEFLのスコア向上ができるTOEFL対策向け英語授業シラバスを提案する。本シラバスは、FD(Faculty Development)研修で英語教育を扱う際にも参考になると思われる。
なお、報告書全文はこちらから閲覧可能。
【氏名】 大山 貴大
【所属】 鳥取大学
【派遣年度】 2017年度
【派遣先海外研究連絡センター】 サンフランシスコ研究連絡センター

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
その他 その他
レポート 国際協力員