第5回BRICS（Brazil, Russia, India, China and South Africa）教育相会議が、2017年7月5日北京市釣魚台国賓館で開かれた。中国からは教育部陳宝生部長、インドからは人材開発部部長、ロシアからは教育科学部副部長、ブラジルからは在中国大使、南アフリカからは高等教育部副総司長が出席した。

中国の陳宝生教育相は、第一期にあたるこの10年でBRICS諸国の教育協力の成果は政治、経済、人文など多くの領域で大きな効果が出ており、国家間の教育交流がたゆまず深まっていくことを、また、分野、内容、メカニズムにおいて積極的な進展が見られることを指摘した。同教育相は、BRICS諸国が揺るぎない自信を持ち、協力に焦点を定め、共に前進し、各国の教育の発展のために助け合い、世界の教育の進歩促進のために貢献することを望むと述べた。

5カ国の代表団は会議後に開かれた記者会見に出席し、その際に陳中国代表は、「6つの1つ」を用い本会議で得られた成果を総括した。
1つ目は、「1つの区切りを付けた」、つまり各国が異なった角度からBRICS諸国協力の第1期目の10年に対し、総括と高度化を実施したこと。
2つ目は、「1つのスタートをきった」、各国の代表が人員の往来、共同科学研究、情報シェアなどの分野で幅広い共通意識を持ち、BRICS諸国教育協力の第2期目の10年のよいスタートを切ったこと。
3つ目は、「1つの宣言を締結した」、『北京教育宣言』を今後のBRICS諸国教育協力の綱領的文書とし、BRICS諸国教育協力は、高等教育から基礎教育への拡張、項目ごとに総合的に拡大し、教育により共同科学研究、情報シェア、人文交流を拡大させることを表明したこと。
4つ目は、「1つの願いを実現した」、各国代表が教育協力のプラットフォームで教育発展状況や教育政策措置、教育改革経験について十分に交流するという願いを実現したこと。
5つ目は、「1つの準備をしておいた」、『北京教育宣言』を締結し、2017年9月にまもなくアモイで開催されるBRICS首脳会議のために教育分野の準備をしたこと。
6つ目に、「1つのスローガン」で、各国の教育発展と発展途上国の教育の継続的な発展を促進するため、BRICS諸国による緊密な協力と相互学習に「BRICS計画」を提供したこと。

なお、第6回会議は南アフリカ共和国で執り行われる予定である。

2017年7月5日

中華人民共和国教育部：加强务实合作 推动共赢发展　第五届金砖国家教育部长会议在京举行