【ニュース・中国・イタリア】イタリアへ留学する中国人留学生数は増加傾向

イタリア大学連盟(AlmaLaurea)が発表した最新の調査によると、ここ数年イタリアへの留学者数が急増、そのうち中国人留学生の増加が大きく、芸術系学科が中国人留学生にとって人気となっている。

 

イタリアのメディアによると、過去10年間で、芸術に富んだイタリアは中国人学生や保護者からどんどん人気の国となってきており、2006年には中国人留学生がイタリアの外国人留学生全体に占める比率は1%に過ぎなかったところ、今では9.2%となっている。在イタリア中国大使館のデータによると、現在約2万人近い中国人留学生がイタリアで学んでいるという。

 

イタリア教育センター(UNI-ITALIA)のデータによると、2017年にイタリアの大学に在籍する欧州連合(EU)以外の国の学生全体に占める中国人留学生の比率は24%で、主要な留学生グループの一つとなっている。ミラノ工科大学、トリノ工科大学、ミラノ大学などが人気で、うち工学、建築、文学言語、芸術などの専攻が中国人留学生に喜ばれているようだ。また、データではイタリアの美術大学の中国人留学生は2017年外国人留学生全体の4分の3を占めており、音楽大学では半分近くも占めているという。

 

中国在イタリア大使館によると、中国人学生がイタリアに留学する場合には、普通国際生(一般留学生)とマルコポーロ(Marco Polo)計画とトゥーランドット(Turan Dot)計画の3つがあり、後者二つの計画ではイタリアの総合大学や芸術系学院に比較的入学しやすいという。
また、イタリア外交部によると、イタリアはこの先中国の学生に対していろいろな奨学金や選択科目の準備をしたり、同時にさしあたっての問題(課程変更や要求される語学力の不一致)も解決したり、イタリア留学を目指す更に多くの優秀な中国人学生を誘致していく考えだという。

 

2018年7月17日

 

中国教育和科研計算机网:中国赴意大利留学人数持续增长 [来源/人民日報]

地域 西欧、アジア・オセアニア
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取組レベル 政府レベルでの取組
国際交流 国際化
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