【ニュース・中国・アメリカ】昆山デューク大学、学部課程を正式に開始、27カ国・地域からの第1期学部生が入学

昆山デューク大学は2018年8月14日、学部課程を正式に開始し、27カ国・地域から学部新入生を受け入れた。
同日行われた始業式では、昆山デューク大学長で中国工程院の院士でもある劉経南先生が、第1期学部生の正式な入学は、昆山デューク大学の歴史に刻まれる重要なものであり、昆山デューク大学、デューク大学、武漢大学、昆山市政府等多方面との協力と多年に渡る準備の成果であると挨拶した。

 

第1期本科生266名の内訳は、175名が中国大陸部、10名が中国台湾、ほか81名が米国、英国、フランス、イタリア、ニュージーランド、韓国、セルビア、エチオピア、パキスタンなど26カ国・地域からの学生である。中国と米国の2カ所のキャンパスで4年間の課程を修了し卒業すると、米デューク大学の学位と中国教育部によって認可された昆山デューク大学の学位の両方が得られる。合わせて、世界に17万人いるデューク大卒業生の校友会の一員になれる。

 

米デューク大学、武漢大学、昆山市政府によって共同設立された昆山デューク大学は、2013年9月に中国教育部から正式に設立を認められ、2014年に修士課程と本科生向けのグローバル・ラーニング・セメスター・プログラムを開設した。入念な準備を経て、2017年から本科教育の新入生募集を開始し、本年8月に第1期学部生の始業式を迎えた。

 

デューク大学のビンセント・プライス(Vincent Price)学長は、「昆山デューク大学とデューク大学は中国で世界一流の研究型総合大学を創設することに力を注いできた。第1期学部生の入学は、我々が目標に向かって重要な一歩を踏み出したことを示している。まもなくデューク昆山大学で学び始める成績が優秀で様々な文化背景の学生たちや、創造力に富む傑出した教授陣、そして大学創設の理想をかなえるために我々をサポートしてくれたデューク、昆山デューク大学及び世界中の多くの友人のみなさん、一緒に今日という日を誇りにしましょう。」と挨拶した。

 

昆山デューク大学は学部課程の設置において、米デューク大学の深くて広く豊かな学識の教育モデルを採用した。学生は入学時には専攻科目を選択せず、様々な課程を学ぶことを通じて自分に合った学科への興味や方向性を発見し、大学2年次に専攻科目を選択する。在学中は、多方面にわたる科目から選択して履修したり、フィールドワークへ参加したり、企業実習や個人の研究プログラムを展開して、創造的思考や問題解決能力を高めることができる。現在昆山デューク大学は15の本科専攻科目が開設されているが、第1期学部生が専攻科目を選択する時には、約20の専攻科目になっている予定だ。世界の学術エリートを誘致して一流の教授陣を形成するため、昆山デューク大学は2017年春に学部教員の世界招聘計画を始めた。世界各地からの1,300名以上の応募に対する選考の末、自然科学、工学、社会科学、人文科学など複数の専攻分野に22名の新任教授が着任した。米デューク大学からも11名の教授が昆山デューク大学で教鞭をとるという。

 

2018年8月17日

 

中国教育新聞ネット:昆山杜克大学正式开门迎客

地域 アジア・オセアニア、北米
アメリカ、中国
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化
人材育成 入試・学生募集、教員の養成・確保