第4に、中等職業教育の国家助学金政策である。2007年、中央財政（国家財政のうち中央政府が直接権限を有している部分）は中等職業教育
国家助学金を創設した。2015年、中等職業教育国家助学金は学生1人あたり年間1,500元から2,000元に引き上げられた。国家助学金の範囲は
全日制の1・2年次に正式に在籍する農業関連の専門学校生および非農業関連専門学校の家庭に経済的困難を抱える学生に調整された。
中央財政は地域ごとに家庭に経済的困難を抱える学生の割合を定めており、それによると、西部地域20％、中部地域15％、東部地域10％
となっている。

 
 第5に、中等職業教育の国家奨学金政策である。中国共産党第19回全国代表大会会議の精神および2019年政府活動報告の関連要求を徹底実施
するため、2019年から中等職業教育国家奨学金を創設し、中等職業学校（技術工養成専門学校を含む）全日制に在籍する学生のうち
特に優秀な学生に対する奨励としている。毎年2万人の学生に奨学金を支給しており、基準額は学生1人あたり年間6,000元である。

 
 今後の取り組みとして、教育部は引き続き財政部等関連の部・委員会と共同で、学生への経済支援に対する資金投入をさらに
拡大し、かつ各地方が中央の資金と自前の財力を統一計画して、高校生への経済支援政策を着実に実行し、家庭に経済的困難を抱える
学生も高校教育を受けられるようにし、家庭の経済的困難が理由で学習機会を失うことのないよう保障するよう指導、督促していく考えだ。

2020/10/15
澎湃新闻：　实行高中免费教育？教育部：禁随意扩大免费教育政策范围