【ニュース・中国】北京大学:国家安全学の科目設置の検討、国家安全学科の新設

 
「北京大学国家安全学科設置シンポジウム及び北京大学国際関係学院国家安全学科設立大会」が23日、北京大学で行われた。全国の高等教育機関および研究機関から80名あまりの専門家や研究者が、オンラインとオフラインのハイブリッド方式で参加し、新時代における国家安全学という科目設置の位置付けと使命について深い議論が交わされた。

 
会議は北京大学国際関係学部が主催し、北京大学、清華大学、中国人民大学、復旦大学、中国社会科学院、中国現代国際関係研究院等、中国国内の20を超える高等教育機関および研究機関から数多くの専門家や研究者が参加して行われた。

 
シンポジウムの基調講演およびパラレルセッションでは、国家安全、国際関係、地域および国別研究、国際政治経済学などの分野で活躍する多くの有識者や研究者らが、国家安全学の方向性、科目設置と人材育成、理論構築と分野融合、地域および国別研究を踏まえた国家安全学など多くのテーマについて意見を交わした。

 
北京大学国際関係学部国家安全学科はこの日を以て正式に設立された。中国科学院院士で、北京大学先端学際学科研究院院長の韓啓徳氏は、国家安全学科の設立は総体的な国家安全観を貫徹し、国家安全人材の基盤を築き、国家安全能力の構築を強固にするための重要な措置であると述べた。「今や国家安全学は新設学科の1つとなりました。この学科を立派に育てるという任務は重く、達成までの道のりは長いでしょう。」

 
国家安全学科は、将来的に独自の理論体系と学術共同体を構築し、政治学と経済、法律、情報科学、公共衛生などの学科を緊密に融合させなければならない。学際研究を進展させるとともに、国内外での幅広い連携により、実情を鑑みつつ問題解決志向を堅持して、シンクタンクとしての役割を着実に果たしていかなければならないと韓氏は言う。

 
北京大学共産党委員会の邱水平書記は、北京大学が昨年、一級学科としての国家安全学博士号授与権を取得し、同科目設置の使命を国際関係学部に担わせたことは、国家戦略に奉仕し、学科構成を強化するための重要な出来事だったと指摘した。また、国家安全学科は、将来的に党および国家の戦略計画に忠実に従い、高い資質を持つ複合型国家安全人材の育成に注力しつつ、総体的な国家安全観に関する重要課題を掘り下げることに焦点を当て、国家安全体系と能力強化を全面的に推進する上で、北京大学の新たな貢献につながるだろうと述べた。

 
新华社 2022/04/23


澎湃新闻: 北京大学:研讨国家安全学学科建设,成立国家安全学系


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