【ニュース・中国】いいね!冬季オリンピックに科学技術で貢献する一連の大学(2)

 
北京理工大学

 
北京理工大学宇宙航空学院の霍波教授率いる人体運動力学チームは、アルペンスキー、クロスカントリースキー、スキージャンプ、スピードスケートの4競技を対象に、3Dモーションキャプチャーと自動認識技術、空気力学実験とシミュレート技術、生体センサ技術、筋骨格の動力学的分析技術などを応用した「冬季競技スマートトレーニング管理システム」を開発した。

 
北京航空航天大学

 
北京航空航天大学交通科学・工程学院の柯鵬准教授率いるチームは、航空工学の基礎理論と技術方法論を援用し、航空・宇宙技術も取り入れ、中国選手に適した最良の滑走ルートを見つけ出し、科学技術の力でトレーニングをより科学的なものにした。

 
大連理工大学

 
大連理工大学のチームは、中国における最大体積の巨大ロケット「胖五」の筐体製造技術を活かし、技術水準が高く見た目もよいスキー用ヘルメットを制作した。このヘルメットの重量はわずか700gほどで、防護性能は欧州規格より少なくとも20%アップしている。

 
北京科学技術大学

 
北京科学技術大学の李暁剛教授がリーダーとなって進められた「高性能低合金耐食鋼開発・応用パッケージ技術」プロジェクトは、北京冬季オリンピック施設の整備だけでなく、先進製造や産業技術分野、および国の重要なニーズにも「核心的」技術支援を提供している。また、同大学機械工程学院の陳哲涵准教授が責任者を務める「中大型屋外圧雪車開発・応用」モデルプロジェクトも、低温かつ複雑な条件下での圧雪車の運行問題を効果的に解決した。

 
重慶大学

 
北京冬季オリンピックの会場施設はその多くが臨時に建てられたものだが、大会期間中、頻繁に使用されるこうした施設の安全性をいかに保証するかが課題となる。これを解決するため、重慶大学土木工程学院では、安定モニタリング感知システムを開発した。同システムは風向、震動、負荷などの状況を、角度、振動、応力をモニタリングすることで感知し、異常時には直ちに正確に警報を発する。また、同大「科学技術冬季オリンピック」チームは、ドローンを利用して全競技会場の足場を診断する装備を開発した。

 
東北大学

 
本物のアルペンスキー競技場の環境を、本番前に選手にシミュレートさせるため、東北大学機械学院の王宏教授率いるチームは、VRを利用して実際にスキーをしている場面の情報を収集し、それを再構築して表示するシミュレータを開発した。これにより、選手は事前にシミュレートして本番の環境に慣れておくことができるようになった。

 
北京交通大学

 
中国初の風洞補助訓練システムは、北京交通大学土木建築工程学院風洞実験室の李波教授率いるチームによって開発された。「風とともに生きる」李教授らは、科学技術の力で、中国代表選手の本番での成果をサポートしている。

 
北京郵電大学

 
地形が複雑、厳寒、強風など、冬季オリンピックのためのネットワーク構築にとって最大の難敵は、過酷な自然環境だ。中国工程院院士で北京郵電大学教授の張平氏率いる研究チームは、冬季オリンピックの会場となる、低温で地形が複雑な山岳地帯での無線信号の伝送研究において、マルチポイント・マルチホップ型の高効率な情報伝送技術を提案し、5G 全回路シミュレーションプラットフォームを開発し、冬季オリンピックに自由に羽ばたける翼をもたらした。

 
北京体育大学

 
北京体育大学に開設された「5Gハイテク動画スポーツ融合革新応用国家ラジオ・テレビ総局実験室」は、冬季オリンピック競技の中継とコンテンツ生産力の向上を目指し、初めて大学に開設された部級の実験室だ。同実験室の開設により、「5Gハイテク動画」と「冬季オリンピック競技」の融合が新たな段階に突入したことが示された。

 
北京林業大学

 
北京林業大学は専門性を存分に発揮し、企画設計、森林・樹木の保護、生態系修復など6つの特別プロジェクト技術チームを結成し、各々が力を合わせて、冬季オリンピック会場の自然景観整備任務を達成した。

 
東北師範大学

 
東北師範大学は、北京冬季オリンピックのために氷雪実験室による科学技術を提供した。ウィンタースポーツ用品の開発や「U-G-S体育・教育一体化」ウィンタースポーツ人材育成などの面で目に見える成果をあげた。また、練習から本番までの全プロセスを対象とした技術支援システムを構築し、スピードスケート、ショートトラックなどの種目を対象に、10あまりのナショナルチームおよび地方代表チームに所属する全国各地の1,000名を超える選手のために、体格検査、技能評価、技術分析、身体機能回復といったサービスを提供した。

 
首都体育学院北斗+冬季オリンピック雪上スマートサービス保証システム(北斗+冬季オリンピックシステム)

 
北斗(訳注:中国版GPSと言われる衛星測位システム)の高精度な時空計測技術をスポーツ分野に初めて応用したものだ。首都体育学院(北京国際オリンピック学院)の主導で共同開発が進められたこのスマート情報収集・分析システムは、主に「アルペンスキー」「クロスカントリースキー」「リュージュ」などで、選手の競技に備えた練習や競技運営のサポートを行った。

 
中国の大学は、科学技術冬季オリンピックの追い風に乗り、期待に違わず、果敢に使命を負い、幾度も実験を試みる中で幾多の技術的進展を実現し、オリンピックに輝きを添える役割を果たした。

 
2022/02/05


青塔: 点赞!这些高校,为冬奥会贡献科技力量!


地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究