【ニュース・中国】いいね!冬季オリンピックに科学技術で貢献する一連の大学(1)

 

今日、世界各地の選手が、オリンピックというスポーツの祭典で力と技を競い合うべく、2022年北京冬季オリンピック会場に集結した。中国は、冬季オリンピックの準備過程で、科学技術を、大会の中で最も確かな後ろ盾かつ最もまばゆい背景色とするため、新技術の成果を応用し、注目の最先端技術を披露することに全力を尽くした。

 
そして、そのどのプロセスにも大学の影があった。現在までに、清華大学、北京大学、浙江大学、復旦大学、上海交通大学、南京大学、ハルビン工業大学をはじめとする中国国内の多くの大学が、科学技術力で北京冬季オリンピックに貢献していることが判明している。

 
清華大学

 
清華大学の張利教授のチームは、モジュール組立方式を応用するという大胆な発想で、スノーボード大ジャンプ台やフリースタイルスキー大ジャンプ台コースの断面転換を48時間以内に実現し、時間と労力を節約してコースを「変身」させることに成功した。清華大学美術学院の馬賽教授のチームは、産業遺産の物理的空間とデジタル空間を完璧に融合させ、IoTを用いて多元的デジタルツインモデルおよびスマート管理システムを構築し、大迫力で低エネルギー消費、それでいて体験価値の高いサイトを総合的にプロデュースした。

 
また、清華大学、上海交通大学、北京第二外国語学院、中国伝媒大学、北京郵電大学、中国外文局など10の組織から成るチームは、「冬季オリンピックおよび中国文化に関する多言語全世界向け5G発信サービスプラットフォーム」を開発し、全世界の観客とメディアに、冬季オリンピックおよび中華文化への理解を広げるためのプラットフォームを提供する。
清華大学はこのほかにも、新エネルギー自動車、感染予防・抑制などの面で、科学技術力を発揮している。

 
北京大学

 
北京大学教授で、ウィンタースポーツインタラクティブ多次元観戦体験技術・システムプロジェクト責任者を務める陳宝権氏のチームを筆頭に、国家実験室、企業、他の大学が参画し共同開発した「ウィンタースポーツインタラクティブ多次元観戦体験技術・システム」(インタラクティブVR)中継技術が、中国の新動画技術を世界に知らしめた。

 
また、北京大学工学院の張信栄のプロジェクトチームが開発した、0度以上での人工造雪とその保存技術は、25度以上に達する気候条件下でも同様に人工造雪を行うことが可能で、しかも雪質は天然のものとほぼ同じだという。

 
浙江大学

 
今大会で唯一新設されたスケートリンクである国家スピードスケート館「アイスリボン」は、中国の設計、中国の技術、中国の素材、中国の製造によるオリンピック会場整備の「中国案」で世界に貢献した。中でも、浙江大学建築工程学院の羅堯治教授のチームと鄧華教授、袁行飛教授のチームは「アイスリボン」の超大スパンケーブルネット構造の施工とメンテナンスに重要な技術を提供した。

 
復旦大学

 
復旦大学は人工知能(AI)を通じてオリンピック選手のトレーニング効率を高めた。復旦大学工程・応用技術研究院教授で、スマートロボット研究院常務副院長の張立華氏のチームは、氷上競技スマートトレーニング分析システムを開発した。同システムが用いた主な技術指標は北京冬季オリンピックに取り入れられており、「スマート」コーチが自ら指導することで、オリンピック選手のトレーニングを支えた。

 
上海交通大学

 
興味深いことに、北京冬季オリンピック・パラリンピックメインメディアセンター(MMC)のスマート食堂は、開幕前からネットで話題になっていた。調理師がおらず、中華料理も西洋料理もすべてロボットが行うこの「人気食堂」の主設計者の1人に名を連ねるのが、上海交通大学機械・動力工程学院ロボット研究所の博士課程指導教員・閻維新氏だ。また、上海交通大学が自主開発したスキーロボットは、科学技術部国家重点開発計画「科学技術冬季オリンピック」重点特別プロジェクトの支援を獲得している。

 
ハルビン工業大学

 
1月6日、「瑞雪迎春」仕様の北京冬季オリンピック臨時列車が、京張高速鉄道に登場し、「高速鉄道に乗って冬季オリンピック観戦」という人々の願いを実現した。この「龍凰呈祥」と「瑞雪迎春」の外観および内装は、ハルビン工業大学材料学院の王国峰教授率いるチームが、高速超塑性成型技術を応用して制作をサポートしたものだ。また、同大学建築学院、土木工程学院の研究チームは、国家水泳センター(水立方)を「氷立方」に変身させ、可変型夏冬兼用オリンピック競技場へと進化させた。ほかにも冬季オリンピックを支える科学技術のあちこちにハルビン工業大学の影が見える。

 
2022/02/05


青塔: 点赞!这些高校,为冬奥会贡献科技力量!


地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究