【ニュース・中国】国際天文学連合(IAU)が番号23692の小惑星を「南大天文学子星」と命名

 

11月29日、国際天文学連合(IAU)が小天体命名委員会において番号23692の小惑星を「南大天文学子星」と命名することが承認された。これにより、広大な宇宙に「南京大学系」の小惑星がまた一つ誕生した。

 
2022年5月20日、南京大学はまもなく創立120周年を迎えようとしていた。同大学の天文学部で80年代に学んだかつての学生たちは数百人に上る。その中には国家天文台での業務や国の天文事業の発展に従事してきた中堅幹部たちが多数含まれる。

 
彼らはこの日、話し合いの結果、国家天文台が発見した小惑星を「南大天文学子星」と命名することに決めた。これにより、南京大学創立120周年と天文・空間科学学院創設70周年を祝し、母校への恩に報い、さらには同学院の教員陣と学生らが天文学やその他の分野においてその天文学の精神を広く伝えてきたことに対する誇りを示したいとした。

 
卒業生らが番号23692の小惑星を「南大天文学子星」と名付けて創立記念を祝うことにしたのにはもう一つ理由がある。同惑星が発見されたのは1997年5月20日であるが、5月20日はちょうど南大の創立記念日だったのだ。

 
2021年11月29日、国際天文学連合小天体命名委員会の承認を経て、中国科学院国家天文台は1997年5月20日に発見された確定番号23692の小惑星を正式に「南大天文学子星」と命名した。

 
小惑星命名に関する国際ルールによれば、命名は国際天文学連合で承認されるとその天体の名称として恒久的に使用でき、世界各国が公認したことになる。そのため、小惑星の命名は国際的かつ歴史的な事柄であり、崇高で世界的に見ても名誉ある行為と言える。

 
南京大学天文・空間科学院に在籍していた者らによって命名された小惑星には現時点で、戴文賽星、曲欽岳星、蘇定強星、方成星、孫義燧星、陸埮星、劉林星、許敖敖星、傅海星などがある。2020年7月25日、南京大学天文・空間科学学院が中心となって開発した「龍蝦眼X線探査衛星」が長征四号乙キャリアロケットによって太原衛生発射センターで打ち上げられ、予定の軌道に入った。

 
2021年10月14日18時51分には南京大学が開発に携わった中国初の太陽探査科学技術試験衛星「義和号」が太原衛生発射センターから長征二号丁キャリアロケットによって打ち上げられ、これにより、中国の太陽探査時代が幕を開けた。

 
2021/12/06


澎湃新闻: 国际天文联合会将23692号小行星命名为“南大天文学子星


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