【ニュース・中国】ここ5年で「最強」の科学技術成果を上げた大学はココだ!

 
10月21~27日、「第13次5か年計画」科学技術イノベーション成果展が北京展覧館で開催された。今回の展覧会では、「イノベーション主導の発展、
科学技術強国を目指して」をテーマに、第13次5か年計画期間中に中国が獲得した数々の代表的な成果や最新のイノベーションの進捗状況に焦点
を当て、1,300点以上の展示物と200点以上の模型を含む1,740点の展示が行われた。展示は、100年の回顧、基礎研究、ハイテク、重大特別プロ
ジェクト、農業科学技術、社会発展、地域イノベーション、開放・協力、科学普及など12のゾーンに分かれている。

 
ここ数日、清華大学、中国科学技術大学、華中科技大学、西安交通大学、北京理工大学、中国農業大学などの多くの大学が「第13次5か年計画」科学
技術イノベーション成果展で成果を発表し、中国の大学の科学技術イノベーションの活力が一際目を引いた。

 
大まかな集計によると、清華大学は同成果展で合計27件の成果を公開し、他の大学を一時リードしている。展示された成果には、第4世代の原子力
発電用高温ガス冷却モデル炉、汎用型人工知能向け脳型コンピューターチップ「天機芯」と脳型コンピューティングシステム、フォトリソグラフィ
用空気浮上式平面モーターのデュアルワークステーション試作機などがある。中国の高等教育の頂点に立つ清華大学は、常に科学技術の頂点に立ち、
発展の難題を解決し、「ボトルネック」の技術を征服し、「大国の支柱」の建造において、独自の清華イノベーションの力で貢献をしてきた。

 
一方、北京大学は、同成果展で、物理学部、環境学部、医学部などから計10件の成果を公開した。展示されたプロジェクトには、超高速パルスカメラ、
着床前胚発生メカニズムと遺伝子診断の新手法、B型肝炎のプレゲノム RNA 検出試薬などの重要な成果が含まれており、これらも国の科学技術
イノベーションに重要な貢献をした。中国科学技術大学は、9件の成果を展示した。その中で、同大学が主導した量子コンピュータのプロトタイプ
「九章」が、世界の科学技術フロンティアに関する成果部門で第1位となった。

 
この重要な研究成果は、昨年12月に国際的なトップジャーナルである『Science』に掲載されている。今年10月、同大学の研究チームは、113光子
144モードの量子コンピュータのプロトタイプ「九章2号」の構築に成功し、「ガウシアンボソンサンプリング」の数学問題を、世界最速のスーパー
コンピュータの10の24乗倍(ヨタ)の速さで解くことに成功した。この成果により、国際的な光量子操作の技術水準が再び更新され、量子コンピュータ
の加速が再び実験的に証明されたことにより、量子コンピュータの開発において重要な一歩が踏み出された。

 
華中科技大学は、高速・大容量のスマート多次元多重化・処理チップ、早期 COVID-19 CT 画像スマート診断システムなど、八つの成果を報告した。
これらは、同大学が知恵と力を結集して科学技術の自立と自己強化に貢献している証である。

 
このほか、復旦大学、中国農業大学、西北工業大、西安交通大学、北京理工大学などからも5つ以上の成果が報告されている。「双一流(世界一流大学・一流
学科)」以外の大学では、首都医科大学、湖南科技大学、華南農業大学、湖北大学、浙江工業大学などが成果を出展した。

 
なお、北京大学、復旦大学、浙江大学、南京大学、大連理工大学など多くの大学は、展覧会で発表された成果のうち、一部だけを公表しており、
最終的に入選した成果の数と異なることに留意が必要である。

 
また、「重力定数Gをこれまでで最も高い精度で測定する」という成果は、中国科学院院士、中山大学学長の羅俊教授が率いるチームによって達成
された。羅院士は、華中科技大学に在籍していた1980年代から万有引力定数 G の測定に取り組んでおり、30年余りの苦難を経て、国際的に最も正確
な万有引力定数 G の測定に成功した。成果は中山大学と華中科技大学でそれぞれ1回ずつ計上されている。

 
2021/11/10


青塔: 这些大学,贡献近5年“最强”科技成果!


地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
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統計、データ 統計・データ