【ニュース・中国】2021年国家社会科学基金後期助成プロジェクト1,130件が公表

 

10月8日、全国哲学社会科学工作弁公室により2021年国家社会科学基金後期助成・優秀博士論文出版プロジェクトが正式に公表された。
今年、同プロジェクトでは計26の分野にわたり、全国345の組織の1,130件のプロジェクトが承認され、スタートした。このうち、後期助成
プロジェクトは1,050件、優秀博士論文出版プロジェクトは80件であった。

 

2021年度のプロジェクト立上げ状況

 
2021年、国家社会科学基金後期助成プロジェクトの立上げ件数が最も多かったのは厦門(アモイ)大学の計22件で、同校の人文社会科学分野
における頭抜けた実力を示すこととなった。第二位は武漢大学の21件で、同様に目を引く結果となっている。第三位は中山大学の18件であった。

 
中国人民大学、四川大学、山東大学はそれぞれ17件で同列4位。このうち中国人民大学は5件が重点プロジェクトに選ばれており、素晴らしい
成績を収めている。

 
このほか、北京師範大学、湖南師範大学、武漢大学、南京大学、陝西師範大学、曁南大学、河南大学、浙江師範大学、広西師範大学、大連理工大学、
そして曲阜師範大学などの大学
でいずれも2件以上が重点プロジェクトに選ばれており、「師範大学」の強さが明らかになった。

 
そのほか入選数が多い大学には、中国政法大学、北京師範大学、蘇州大学、華東師範大学、広東外語外貿大学、湖南大学などがある。

 
2021年国家社会科学基金後期助成プロジェクトのリストについては【青塔Pro】をフォローし【社科後期】と送信すると閲覧が可能。上記リスト
をまとめたものは以下のとおり。

 
後期助成・優秀博士論文出版プロジェクト

 
国家社会科学基金では計26の分野を対象に20~35万元を助成している。

 
国家社会科学基金後期助成プロジェクトでは、既に完成しているが未出版の哲学・社会科学における基礎研究の優秀な学術的成果を主な助成対象
としている。

 
主に学術的専門書への助成のほか、数の限られる学術的価値の高い資料の編纂や同様の参考図書への助成を行っている。国家社会科学基金では26の分野
を対象としており、教育学、芸術学、軍事学を含むいずれの分野でも申請することができる。そして、文学・史学・哲学などの基礎学科、社会科学、
および学際的基礎研究を重点的にサポートしている。

 
同プロジェクトは2019年から重点プロジェクト、一般プロジェクト、優秀博士論文出版プロジェクトに分かれている。重点プロジェクトは主に学術的部分
が重厚で、革新性が高く、分野の発展を推し進めるような研究成果に対して助成
しており、その金額は1件あたり30~35万元である。

 
一般プロジェクトは主に学術的価値が比較的高く、一定の革新性を有する研究成果を対象としており、1件あたりの助成金額は20~25万元である。

 
重点プロジェクトに申請したが要件を満たしていなかったものでも、一般プロジェクトの要件を満たしていれば一般プロジェクトとなる。優秀博士
論文出版プロジェクトは主に研究の深掘りがなされ、革新性が比較的高く、大きな進展が見込まれる優れた博士論文を対象とし、特に優秀な若手研究者
の科学研究を支援するもので、一件あたりの助成金額は約20万元である。

 
全国哲学社会科学工作办公室 2021/10/09


青塔 : 1130项!2021年国家社科基金后期资助项目出炉


地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
人材育成 若手研究者育成
研究支援 研究助成・ファンディング、研究評価