【ニュース・中国】ハーバード大学、華中科技大学、武漢大学が新型コロナウイルス研究の貢献度ランキング上位に

 
6月9日、高等教育の世界的評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS Quacquarelli Symonds)が2022 QS世界大学ランキングを発表した。
今回のランキングでは、清華大学が17位、北京大学が18位に入り、中国本土の大学2校が初めて同時にトップ20入りする快挙を成し遂げた。

 
QS 世界大学ランキングの公式アカウントは、同日アップした文章の中で次のように述べている。この快挙は、中国の高等教育機関が10年に及ぶ
継続的進歩の末に獲得した最新のマイルストーンであり、今回のランキングは、中国の高等教育機関が世界の舞台で絶えず磨いてきた実力と、世界を襲った
新型コロナウイルス感染症の研究に果たした貢献が反映
された結果となった。

 
今回のランキングで、清華大学は2021年の15位から17位に順位を落としたものの、依然としてアジア3位、中国国内1位を保っている。

 
北京大学は去年より順位を5つ上げ、18位となり、2006年以来となるトップ20への返り咲きを果たした。アジアランキングは4位。公式アカウント
の分析では、北京大学のランキングの歴史的進歩は優れた研究成果が源泉であり、世界の高等教育界とのハイレベルな協力の賜物でもある。

 
「QS のパートナーであるElsevier 社のデータによると、北京大学の国際研究協力への関与率は中国全土の平均値22.5%を大きく上回っており、
北京大学が発表した論文のうち、33%は国際協力を通じて完成したものとなっている」

 
特筆すべきは、清華大学と北京大学以外にも、復旦大学、浙江大学、同済大学、武漢大学など、中国本土の複数の大学が今回、QS 世界大学ランキングに
おける過去最高の成績を残した
ことだ。

 
復旦大学は世界ランキング31位。浙江大学は45位に入り、初のトップ50入りを果たした。同済大学は211位、ハルビン工業大学は同列236位で、
ともに初のトップ250入りを果たした。

 
これまでの最高ランクが246位だった武漢大学は今回225位に入った。中山大学は260位。南方科技大学(同列275位)と西安交通大学(同列290位)
はともに初のトップ300入りを果たした。

 
また、武漢大学は新型コロナウイルス感染症の研究で、世界で最も貢献度の高い大学の一つとなり、新型コロナウイルス感染症関連の論文発表数
では、華中科技大学と並んでトップ10に入っている。後者はハーバード大学に次ぐ世界2位の新型コロナウイルス感染症研究機関となっている。

 
中国本土の大学の順位が年々上昇しているのは、「教員1人あたりの論文被引用数」で高得点を挙げていることが大きい。同指標を見ると、中国本土の大学
は昨年比で全体的に上昇しており、後退していたのはわずか13校のみだった。

 
世界に目を向けると、今回のランキングでは、マサチューセッツ工科大学が再び世界トップに返り咲き、オックスフォード大学が2位に上昇、
スタンフォード大学とケンブリッジ大学が同列3位となった。

 
QS 世界大学ランキングは現在のところ、世界で最も調査量の多い大学ランキングとなっている。今回のランキングは計1,300校が対象となっており、
QS 史上最大規模のランキングとなった。

 
2021/06/09


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