【ニュース・中国】今日から2023年大学院入試出願開始 出願者は500万人超との予測も

 
教育部教育考試院が9月24日に発表したところによると、2023年の全国大学院修士課程入学選抜試験公式サイトでの出願事前登録が2022年9月24日から開始される。期間は9月24日~27日までの9:00~22:00。また、正式なオンライン出願期間は10月5日~25日の同一時間帯だという。受験生は定められた期間内に「中国大学院入学選抜試験情報サイト」にログインして入試要項を閲覧し、要項に従って出願手続を行わなければならない。
2023年の全国大学院修士課程入学選抜試験の一次試験は2022年12月24日~25日(各日8:30~11:30、14:00~17:00)。3時間を超える試験科目は12月26日に実施する(開始時間は8:30、終了時間は各大学院・学科の規定に従うが、14:30を超えないものとする)。

 
今年大学院受験を選択した受験生にとって、出願事前登録が近づいているということは、2023年大学院入試が最後のラストスパート段階に入っていることを意味する。しかし、昨年、大学院の受験者数が457万人を記録したのに続き、今年はさらに多く500万人を超えると予測されている。例えば学習塾・教育コンサルティングを手掛ける「新東方」の大学事業部大学院入試プロジェクトディレクターの李琳氏は先日メディアの取材に対し、2023年大学院入試の全国の出願者数は520万人を超えると予測されており、定員枠130万人に対し、合格率は4分の1程度に下がると語っていた。

 
微信(WeChat)公式アカウントの「中青評論」は9月9日「出願者は500万人超? 大学院受験は人生の「進路」であり「退路」ではない」と題した記事を掲載し、次のように指摘している。「データによれば、2017年以降、全国の大学院入試出願者数は毎年増加の一途を辿っており、2017年の201万人から、2022年には457万人と、127.4%も増加している。しかも来年はこの数字がさらに大きくなる可能性が高い。ある機関の分析では、2023年大学院入試出願者数は520万人を超え、合格率は4分の1程度に下がると予測されている。過去の増加幅からすれば、この数字は決して誇張ではない」

 
記事はさらに以下のように続く。「ここ数年、「就職難」という現実を前に、消去法で大学院受験を選択する若者が増えている。若者の境遇には確かに同情すべき点はあるが、冷静に考えてみれば、最近の大学院受験は、就職より簡単だとは限らないことにすぐ気づくだろう。受験者数が増えた結果、4分の1に近づきつつある合格率を見れば、大学院受験はもはや「戦場」であることが分かる。…(中略)…大学院受験を考えている人は、出願前にまず落ち着いて自分に問うてみてほしい。自分は一体何のために大学院を受験するのか、その選択は「逃げ」ではないか。大学院受験の「本当の」動機が分からなければ、賢明な判断はできない。時間と精力は費やす価値のあるところに費やし、いたずらに時間を過ごすことだけは避けなければならない」

 
昨今増え続ける大学院受験者に対し、微信公式アカウントの「半月談」は今年2月の記事でこう言っている。「ブームの最中、更新を続ける大学院入試出願者数とその増加率。背後には、高い能力を身に着けたいという純粋な願望、『強制進学』というやらされ感、社会からの逃避という後ろ向きの希望が混在している」

 
「半月談」の記者によれば、大学院受験の理由を探った際、学問が好きで向学心にあふれる学生もいることはいるが、大部分の学生は、就職活動の際、履歴書に箔をつけるためや、就職難というストレスから逃れるためという理由で大学院受験を選択していた。他には、「変わっていると思われたくない」からブームに乗って出願しただけという学生もいた。少数派としては、「あと数年は遊んでいたいから」「社畜になるのが怖いから」などという意見もあった。

 
2022/09/24


澎湃新闻: 2023考研预报名今日启动,机构预测报考人数或超500万


地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証
人材育成 入試・学生募集、学生の就職