【ニュース・中国】大連理工大学医学部、正式開設 生体医工学部は事前に合併済

 
大連理工大学の医学部が正式に設立された。

 
大連理工大学の微信(Wechat)公式アカウントによれば、10月7日午前、大連理工大学医学部設立大会が学生文化センターで行われる。大連理工大学医学部、大連理工大学腫瘍医学研究院、心脳血管医学研究院も同時に設立される。同校の党委員会の項昌楽書記が式辞を述べ、郭東明学長が医学部、医学研究院の設立を宣言し、幹部の任命を行った。副学長の羅鐘鉉氏が司会を務めた。

 
大連理工大学医学部の設立は、同校の医学分野の発展が新たな歴史を刻んだことの現れである。医学系学部の設立は、大連理工大学の総合大学としての布陣をさらに強化するにあたって極めて重要なプロセスであるとともに、同校が世界一流大学となるための重要な戦略的好機でもある。

 
大連理工大学によれば、同校の医学分野は、強みである工学部に依拠し、「医工結合」を起点に、「医学が牽引し、工学が支え、イノベーションを実用化し、臨床がモデルとなる」を理念とし、基礎医学、臨床医学、生体医工学、薬学等の教育研究部門、それに腫瘍医学研究院、心脳血管医学研究院、医学学際研究院等の新型研究機関および臨床拠点を包括する、多元的な医学系学科の形成を目指している。

 
本誌記者が気付いた限りでは、9月下旬、大連理工大学生体医工学部は公式サイトの紹介文を更新していた。「大連理工大学生体医工学部の前身は、2007年設立の生体医工学系です。2018年4月には学院に昇格しました。当初は電子情報・電気工学部に属していましたが、2022年9月に大連理工大学医学部に編入されました。」

 
大連理工大学生体医工学部は、学部からポスドクまでの人材育成システムを完備している。2003年には「生体医工学」一級学科の博士号と修士号の授与権を与えられ、2007年には「生体医工学」ポスドク研究員科学研究ステーションの設立承認を受け、 2008年には「生体医工学」分野の遼寧省一級重点学科に認定されている。

 
同学部は現在、教育部「国家集積回路人材育成基地」、国家外国専家局「国家集積回路人材国際研修(大連)基地」、遼寧省集積回路・生物医学電子システム重点実験室、大連市「医学情報・健康プロジェクト」重点実験室、学部教育に用いる「生体医工学」実験室、「医学情報技術・リハビリプロジェクト」、「985」科学研究プラットフォームに認定され、複数の三級甲等医院と合同研究を展開すると同時に、「中国計器業界協会センサ分科会」第7期理事会常務理事、「スマートセンサーイノベーション連盟」第1期理事会理事も務めている。

 
また、大連理工大学公式サイト「学部院系-大連凌水メインキャンパス」には医学部(準備中)が追加されており、生体医工学部、基礎医学部(準備中)、臨床医学部(準備中)、医工学際研究院(準備中)が同学部に属するとされている。

 
2022/10/7


澎湃新闻: 大连理工大学医学部正式成立,生物医学工程学院已于此前并入


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中国
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