【ニュース・中国】調査:海外留学帰国者はもはや一線都市に群れない 就職先産業上位5位

『2017海外留学帰国者就職力調査報告』が2017年10月14日に北京市にて発表された。『報告』によると、上海市、北京市、広州市、深セン市は依然として海外留学帰国者の就職先の都市として選ばれる4大一線都市であることが示されている。比率で言うと、18.6%、15.6%、13.4%、12%となっており、また、「新な一線」都市である杭州市、武漢市、南京市、成都市、蘇州市も留学帰国者に人気の都市となっている。

 

海外留学帰国者の就職先産業は次の5分野に集中している。金融業、IT/通信/電子/インターネット、教育、文化/メディア/エンタテイメント/スポーツ、生産/加工/製造。
また、職種としてはセールス、技術、マーケット、マネージメント、アカウンティング、行政といった6つが主流である。

 

留学先はイギリス(24.5%)、米国(21.2%)、オーストラリア(17.9%)、日本(8.6%)、続いて韓国(6.1%)、カナダ(4.5%)となっている。また、31.4%の海外留学者は国外での就業経験があり、30%の留学者は国外での就業を希望しているが就職先を見つけることができないでいる一方で、38.7%の留学者は海外での就職を希望していない。

 

国外での就職も、そして帰国後の就職も容易ではなく、79.3%の留学者は就職について不利を感じているといい、それは海外であれば言葉や就業経験のなさ、国内であれば企業の要求がよくわからないことや、海外と国内での就職活動の時期の不一致が原因だという。
全体的には、90%以上の海外留学帰国者が求職の過程で問題に直面したと回答し、これらの問題は、関連業務経験がない(63.2%)、専門能力が不足している(36.2%)、国内外の求職者が多く、競争のプレッシャーが大きい(33.8%)、企業の雇用ニーズと自分に差がある(30.2%)、自分の能力のアピールとパッケージングに欠ける(27.8%)、明確な職業の目標がない(25.3%)、面接の技術が不足している(24.8%)、大学での採用時期を逃した(23.4%)、自分に対する位置付けが高すぎる(22.1%)、学んだ知識を仕事で利用するのが難しい(21.5%)などに集中した。
しかし調査では、海外留学帰国者は就職して5年後には、管理職に就く、または収入が概ね2倍になるといったことが見込める様相であるという。

 

2017年10月16日

 

中国教育和科研計算机网:调查:海归不再扎堆一线城市 就业首选五大行业 [来源/人民網]

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
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