【ニュース・中国】約24億元!国家自然科学基金委員会が地方政府や企業と共に基礎研究を多額支援へ

 
2018年12月16日、国家自然科学基金委員会((National Natural Science Foundation of China: NSFC、以下NSFC)は北京市にて「基礎研究への(資金の)多元投入強化座談会・国家自然科学基金地域/企業創新発展聯合基金協定締結式」を行った。締結式には科学技術部の王志剛部長が出席した。
 
締結式では、NSFCが四川省、湖南省、安徽省、吉林省の4つの省とそれぞれに協定を締結し、共同出資で「国家自然科学基金地域創新発展聯合基金」を設立する。また、中国電子科技集団有限公司、中国海洋石油集団有限公司、中国石油化工股份有限公司の3社が共同出資で「国家自然科学基金企業創新発展聯合基金」を設立する。
 
そのうち、地域創新発展聯合基金は合計17億元、4省は計12億7,500万元を投入、NSFCは4億2,500万元を出資する。企業創新発展聯合基金は合計6億8,750万元、企業3社は計5億5,000万元を投入、NSFCは1億3,700万元を出資する。
 
NSFCの李静海主任は挨拶の中で、今回の活動はNSFCが『基礎科学研究の全面的強化に関する国務院の若干の意見』の「(資金の)投入構造を最適化し、基礎研究への(資金の)多元投入のシステムを構築し、地方や企業および社会による基礎研究への(資金)投入の増加をリード・奨励する」ことに関する具体的措置だと表明。「今回の活動が起点となり、基礎研究への(資金の)多元投入のシステムが構築され、新時代の国家基礎研究支援の道筋の一つとなることを望む」と述べた。
 
王志剛部長は、NSFCと地方や企業および大学や科学技術研究機関が緊密に連携し、ニーズと目標にむけた応用基礎研究をさらに強化し、聯合基金のプラットフォームの効果により、基礎研究への(資金の)多元投入が強化されることを望んでいる。
 
20世紀から、NSFCは地方政府や科学研究部門そして産業部門および企業と異なる方法における共同助成業務の展開を試みてきた。20年以上にわたる実践により、聯合基金が基礎研究への(資金の)多元投入をリードする積極的且つ有効な方法であり、一つの中国の特色ある基礎研究の助成モデルの様式を形成していることも証明している。
 
2018年12月17日
 
青塔:近24亿!国家自然科学基金委与地方政府、企业大手笔资助基础研究【来源:国家自然科学基金委】

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