【ニュース・中国】米大学院志向の中国人留学生数が下落、中国当局による科学研究教育への投資が拡大した結果か

『南華早報』の報道では2014年米大学院協議会(Council of Graduate Schools:CGS)のデータによると、今年米大学院の配布した修士課程、博士課程の合格通知書には以前と比べて段階状変化がなくなり、昨年とほぼ横ばいで、さらにやや低下した。2012年、合格者数の伸び率は20%に達した。中国人留学生が米大学の修士課程・博士課程の外国籍在学生に占める割合は30%ほどに達したという。

一方、米『サイエンス』誌によると米大学院の学生募集プロジェクトの中で、中国は最大の海外留学生輸出国だ。そのため中国人留学生の申込者数の変化が仮に小さなものであっても、大きな変化がおこる前の兆しになると考えられる。中国人学生は今年米国の大学285校に30万通近い入学申込書を提出し、また7 万 2000通の合格通知書を受け取っている。今年は米大学院へ留学する中国人留学生数が1ポイント減少した。また2013年の中国人学生の申込者数は2012年より3ポイント減少したと伝えている。

『サイエンス』誌は、米大学院へ留学する中国人留学生数が減少した大きな原因の一つは、中国当局が教育研究産業への投資を拡大したことが、学生に国内で世界レベルの教育を享受できる機会をより多く与えたからだろうとみなしている。

(2014年9月1日 Science Times/中国科学報)

地域 アジア・オセアニア、北米
アメリカ、中国
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化