米中間で科学技術や文化の交流が停滞している現在、中国から海外に出ていく毎年数十万人もの留学生はどこへ向かうのだろうか。北京大学の
博雅講席教授陳平原氏の答えは、「中国の高等教育は目下の局面の変化に対応して適切な調整を行なわなければならない。その変化に臨機応変に
対応するための方法こそ内・外循環である」というものだ。
11月1日、北京大学教育学科再編40周年記念式典兼「世界的な局面の変化と教育の未来」学術フォーラムにおいて、陳平原教授は「中国の大学に
おける『双循環』の必要性と実現可能性」というテーマで自身の見解を示した。また、清華大学教育研究院の謝維和教授、北京師範大学の周作宇
副校長、清華大学新雅書院の甘陽院長、北京大学教育学院の陳洪捷教授らが目下の情勢と教育の現状を分析し、中国の高等教育には、大学ランキング
の過度な重視、普通校と名門校との格差拡大、「詰め込み教育」の深刻化といった問題が存在することを指摘するとともに、中国の教育および中国の大学は
自らの発展の道を見つけるべきであると強調した。
2020/11/03