【ニュース・中国】生涯身上調書を作成で、学習成果の単位交換が可能に  国家単位銀行がまもなく誕生(4)

 
国家単位バンク設立の可能性はあるか

 
 教育部は2016年に公布した「高等教育における単位の認定および互換の推進に関する意見」の中で、「国家単位バンクを設立し、レベル別認証
サービスネットワークを構築し、学習者のさまざまな形式による学習成果および単位の認定、記録、蓄積
について模索する。地域や加盟校による単位の
認定、蓄積、互換システムの構築を奨励する」としている。

 
 鄢常務副主任によると、現在、全国で計16の省および直轄市で単位バンクの設立が進められているが、単位バンクの「中央銀行」、即ち国家
単位バンクについては、計画中だという。

 
 王副校長は、国家単位バンク設置の問題点について、中国の教育制度は種類が多く、しかも教育の類型が異なれば、カリキュラムの設置や質に関する基準、
単位の「価値」も異なるという点だと指摘
する。「例えば成人高等教育は、学校システムが募集、教育、評価、証書発行を行うが、これは学校基準
に従うもので、国家統一基準に従うものではない。」また、学歴教育と職業訓練などの非学歴教育はシステム上の相違点が多く、「さまざまな基準
を共通化するのは容易ではない
」。

 
 鄢常務副主任は、将来的な国家単位バンクと各地域の単位バンクとの関係は、中央銀行と商業銀行との関係に倣い、国家単位バンクが単位基準、
単位ユニット基準、認定基準、データ関連基準などの基準を制定するのがよいと考えている。
これとともに、国家単位バンクは「商業銀行」の監督
および管理を行い、質保障メカニズムも構築する必要
がある。このことについては、王副校長も、国家単位バンク設立とともに、質の評価や監督管理
など必要な機能を有する機関またはプラットフォームを設置する必要があるとしている。
 
2020/11/23
 


中国青年报: 建立终身档案、学习成果可转换学分,国家级学分银行呼之欲出

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中国
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