【ニュース・中国】清華大学、「自強行動」を開始 経済的に困難な学生に勇気ある志望・出願を促し、清華大学への夢実現に向けて支援

 
清華大学の「自強行動」がこのほど、四川省アバ・チベット族チャン族自治州ブン川中学において正式に開始した。「自強行動」とは、清華大学の「自強計画(国が指定する貧困県のある省の学生を選抜対象とする政策)」がバージョンアップしたもので、今後、「三区三州(三区:チベット自治区、青海・四川・雲南・甘粛4省のチベット族居住区、新疆ウイグル自治区のカシュガル地区・ホータン地区・クズルスキルギス自治州・アクス地区。三州:四川省の涼山州、雲南省の怒江州、甘粛省の臨夏州)」などの深刻な貧困地区に焦点を当て、より多くの経済的に困難な学生が清華大学への夢を実現するのを支援する。
 
清華大学の教務長でもある楊斌副校長は会場で、農村部の貧困地区特に三区三州の子どもたちにより優れた教育機会を与え、政策を着実に実施及び宣伝し、校長、学生、父兄らが勇気を持って志願・出願するよう奨励することが、自強行動の最も核心となる使命だと述べた。
 
清華大学の自強行動は、三区三州に焦点を当て、以下の3つの達成を目指す。

  1. 政策の達成
    清華大学は長年にわたり、新入生募集業務において、「農村部出身学生の比率向上、中西部の新入生募集比率の拡大、教育のバランスのとれた発展の促進、教育機会の公平性の向上」という重要な方向性を堅持し、国家特別計画と大学特別計画を徹底して実施している。
  2. 宣伝の達成
    清華大学は毎年、教師や学生ボランティア1,000人以上を動員し、全国の各省(区、市)の各級中等学校で詳細な政策宣伝と専門講座を実施している。
    清華大学は今後、政策宣伝をさらに強化し、政策を理解していないがために、チャンスを逃す学生が一人も出ないようにすることを目指す。
  3. 育成の達成
    清華大学に合格したすべての経済的に困難な学生に対して、経済的援助のほか、特別な関心と深い配慮を示し、学生が弱点を補強し視野を広げ、大学生活に順調に溶け込み、有用な人材に成長するよう積極的に支援している。

 
2019年4月8日
 
新華網:清华大学启动自强行动 让寒门学子“敢想敢报”圆梦清华

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
学生の経済的支援 学費
人材育成 入試・学生募集、学生の多様性
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