【ニュース・中国】浙江大学、AI人材育成と学際研究を推進し、次世代AIの開発誓う (4)

 
オールチェーンの人材育成エコシステムはどのように作られるか?

 
 7月1日、「智海 次世代AI科学教育プラットフォーム」がオープンした。浙江大学情報技術センターと関連企業が協力して、人材育成と
科学技術革新を使命とし、AI技術革新・AI人材育成・エコシステム建設に焦点を当てるものだ。今年上半期のコロナ禍期間中には、浙江大学
コンピュータ学部3年生238名とその他の専門の学生247名が「智海 次世代AI科学教育プラットフォーム」の初期システム「Mo」プラットフォームで
「AI」カリキュラムの学習を修了した。

 
 今年9月、浙江大学AI学部のチューリング専門クラス60名の学生の「AI基礎」カリキュラムと1,110名あまりの電子情報大学院生の「AIの
アルゴリズムとシステム」カリキュラムが、浙江大学情報技術センターのサポートを受けてこのプラットフォームを全面的に利用し、共同で
AI領域の科学教育融合プラットフォームを作る計画である。

 
 教材は人材育成の重要な部分である。2018年3月、高等教育出版社は次世代AI戦略諮問委員会と連合して北京で「次世代AIシリーズ教材」
編集委員会を設立し、潘雲鶴工程院会員が編集委員会主任、鄭南寧・高文学・呉澄・陳純工程院会員と林金安副編集長が編集委員会副主任を担当した。
「次世代AIシリーズ教材」は高等教育出版社が第13次5か年計画から第14次5か年計画の期間に重点的に作った教材シリーズの一つである。

 
 潘雲鶴教授はシリーズ教材の前書きで、「中国の特色あるAIの一流教材体系を編集することで、オンライン開放共有カリキュラムを整備する
ことで先端的に連携・完備・クロス融合した教材体系により各種のAI人材育成に貢献したい」と希望を述べている。

 
 現在、教材編集作業は順調に進展しており、すでに第一弾として浙江大学コンピュータ学部の呉飛教授・陳為教授・孫凌雲教授が
それぞれ書いた「AI序論 モデルとアルゴリズム」「可視化序論」「知能製品設計」という三冊の教材が出版された。加えて「愛課程(icourse、
中国の大学MOOC)」上で大規模公開オンライン講座が開かれ、12万人以上が継続的に学習している。「智海 次世代AI科学教育プラットフォーム」
は次世代AI教材にアルゴリズムの実践訓練を提供している。学習者にAIを利用可能にし、AIの機能強化を体得させ、アルゴリズムのレベルから
AI技術に対して「意味を知り、理を悟り、規則を守り、行いを実践する」。こうした実践訓練プラットフォームの構築を通じて、理論知識を転化
させて応用し、AI人材育成を促進させ、国・業界・企業のニーズを更に緊密に結びつけている。
 

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
社会との交流、産学官連携 社会貢献