【ニュース・中国】日米中韓の比較研究結果、大学進学希望者の割合、中国の高校生が最高(8)

 
中国の高校生は有料オンラインカリキュラムの利用割合が最も高い

 
 報告書によると、中国高校生の学習に関するインターネット利用で多いのは、学習資料の検索(71.2%)・ニュースの閲覧(57.9%)・読書(オーディオブックも含む)(50.3%)・大学情報の収集(45.7%)・学習問題の相談(41.1%)だった。一方、オンラインカリキュラムの利用、学習に関するディスカッション、オンライン問題集やオンラインテスト機能の利用割合は低かった。

 
 アメリカの高校生は学習においてインターネットを利用するのが一般的である。特に、教師やクラスメートとの学習に関するオンライン交流・動画サイトを利用した学習・オンライン授業の3項目の利用率がそれぞれ8割近くに達しており、他の3か国をはるかに上回っている。このほか、日本の高校生ではインターネットで志望大学の情報収集をするのが4か国中最も高く(70.8%)、日本の高校生の計画性重視の姿勢を際立たせている。韓国の高校生はオンラインで塾の講義動画を視聴する・ネット上の問題集を解く・家庭教師などからオンラインで個別指導を受ける割合が4か国中最も高く、インターネットを利用して塾の講義を受けるのが一般的である。

 
 ビッグデータ時代の到来とAIのさらなる発展に伴い、青少年の学習方法はますます多様化している。オンライン学習はスマート教育の一形態として、青少年から熱い視線を送られ、それによりオンラインカリキュラムが長足の進歩を遂げてきた。

 
 報告書によると、中国の高校生のオンライン学習(ここでは特にオンラインカリキュラム、即ちインターネット上の様々なカリキュラム資源を利用した学習を指す——編者注)の利用率は第3位で58.3%。これは、アメリカ・韓国よりそれぞれ14.5ポイント、14.1ポイント低い数字である。

 
 オンライン学習の時間は報告書によると、中国の高校生の64.9%が週に1~5時間のオンライン学習を行っている。1週間のオンライン学習が5時間を超える割合は20.2%で、韓国(21.4%)に次いで第2位である。場所については、各国の高校生とも、最も頻繁にオンライン学習を行う場所として自分の部屋を挙げており、中国・アメリカ・韓国ではこの割合は8割以上、日本も7割近くになる。

 
 調査では他に、中国の高校生は有料オンラインカリキュラムを利用する割合が84.5%と最も高いことも分かった。韓国は74.9%、日本は44.8%、アメリカは27.5%である。報告書は、中国の高校生の有料オンラインカリキュラムの利用割合が高いのは、彼らのニーズを満たす質の高い無料のオンラインカリキュラム資源が不足しているため、有料のオンラインカリキュラムに頼らざるを得ない現実を反映している可能性もあると指摘している。

 
 オンライン学習サイトの取得については、日中韓3か国では自らネット上での検索が最も多く、アメリカでは教師の推薦が最も多い。

 
中国青年報 2020年5月14日
 

続き(9): 中国の高校生はオンライン学習の際の集中力が最も高いが、主体性が足りない


thepaper: 中美日韩对比研究显示:中国高中生打算上大学的比例最高

地域 アジア・オセアニア
中国
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