【ニュース・中国】日米中韓の比較研究結果、大学進学希望者の割合、中国の高校生が最高(3)

 
中国の高校生は最も自立性を有し、最も決まりを守る

 
 各国の高校生はどんな学習ポリシーを取っているのだろうか。報告書によると、中国の高校生は、教科書本文を中心に関連作品を読み込むという「発展読書法」を取る割合が他国を上回っている。アメリカの高校生は、まとめと総括・予習・ディスカッション・計画と目標の設定・復習法を取る割合が他国を上回った。韓国の高校生は、「ひたすら問題集を解く」学習ポリシーを取る割合が他の3か国より高かった。

 
 研究では、学習ポリシーは高校生の学習効率および学習効果の向上に役立つことが指摘されている。今回の調査結果から、中国の高校生は、複数の学習ポリシーにおける主体性の向上が望まれることが判明した。

 
 調査によると、4か国の中で、中国の高校生は「分からないことがあったら自分で考えて調べる」と回答した割合が81.5%で最も高い。中国の高校生は「自分のことはできる限り自分でする」の割合も最も高く90.0%に達した。これらの結果は、中国の高校生が何かをする際、最も自立性を有し、自ら考えて探究し、分からないことを明らかにしていくことを示している。また、中国の高校生は最もよく決まりを守り、92.9%が「ルールを守れる」と回答している。

 
 調査の結果、アメリカの高校生は何かをする際の主体性がさらに高く、チャレンジや自ら手を動かし体験することを好むことも分かった。アメリカの高校生の84.5%が「誰かに言われなくても、主体的に動ける」、80.2%が「絶えず新しいことにチャレンジしている」、84.5%が「自ら観察し、実験するのが好き」、90.5%が「いろいろなことを体験するのが好き」と回答している。中国の高校生はそれに次ぎ、比率はアメリカの高校生よりやや低いものの、いずれの項目も日韓の高校生をはるかに上回っている。

 
 アメリカの高校生は他者とのコミュニケーションを最も好み、「いろいろな人と交流するのが好き」と答えた学生は76.4%に達している。韓国がこれに次ぎ、中国は第3位で、日本の高校生が最も少なかった。また、アメリカの高校生はコミュニケーションにおいて最も自立性を保つことができ、「他人の意見に影響を受けやすい」と答えた割合(44.1%)が最も低い。この割合は韓国が最も高く(74.6%)、日本と中国はその中間だった。

 
中国青年報 2020年5月14日

 

続き(4): 4か国の高校生に関する調査結果、中国の高校生がオンライン学習に最も積極的


thepaper: 中美日韩对比研究显示:中国高中生打算上大学的比例最高

地域 アジア・オセアニア
中国
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