【ニュース・中国】教育部担当者による「双一流」建設の成果評価事業に関する一問一答(3)

 

 
4.成果評価で考察する内容の大枠は?

 
答:成果評価は大学全体の建設評価と学科の建設評価の2つの部分から成り、いずれも「前置次元+核心次元+評価視点」方式で審査内容が配置
されている。

 
前置次元では、建設対象の高等教育機関の「党による全面指導の強化およびガバナンス体系の改革成果」を考察する。成果評価を各方面で徹底し、
学校の党建設および党による指導の全面強化、党建設による「双一流」建設のけん引および保障、近代的な大学およびガバナンス体系の整備などに
おける取組みを反映させる。

 
核心次元は、「双一流」建設全体計画の5つの建設任務および5つの改革任務が集中的・総合的に反映される部分である。

 
大学全体の建設評価は、人材育成、科学研究、社会奉仕、教師陣の育成、文化の伝承・刷新、国際交流・協力の6つの面から成る。学科の建設評価は、
人材育成、科学研究、社会奉仕、教師陣育成の4つの面から成る。

 
評価視点は、全体の発展水準、成長度合い、持続可能な発展能力の3つの面に分かれており、それぞれ達成水準、建設期間内の水準の変化、発展の
潜在能力を考察し、成長性発展、特色性発展に対する評価を重視し、高等教育機関および学科が長期的発展に目を向けるよう誘導する。

 
5.成果評価の手順は?

 
答:成果評価は次の手順に従って行われる。第1に、建設対象の高等教育機関が各々の建設計画に基づき、建設状況について中間および期末自己
評価を行う。

 
第2に、教育部が『評価弁法』に定める成果評価業務案に基づき、関連機関に委託して定量データ処理、定性評価、第三者評価結果の比較を
それぞれ実施し、関連機関はそれぞれ暫定評価結果報告を提出する。

 
第3に、「双一流」建設専門家委員会が、建設対象の高等教育機関の建設計画、中間および期末自己評価報告、関連機関の暫定評価結果に基づき、
総合評価意見を作成する。

 
第4に、「双一流」建設主管部門が、専門家委員会の評価意見に基づき、総合的に検討し、評価結果を確定し、国務院に報告する。

 
6.成果評価の結果の活用法は?

 
答:総合評価結果は、建設範囲のリアルタイムの調整の主な根拠となるものである。教育部、財政部、国家発展・改革委員会は、総合評価結果に
基づき「双一流」建設の実施に力を入れ、進展が良好で成果が顕著な建設対象高等教育機関および建設学科に対する支援を強化する一方、「双一流」
建設の実施に力を入れておらず、進展が緩慢で実効性に乏しい建設対象高等教育機関および学科に対する支援を削減することで、高等教育機関の
科学的位置づけ、特色の洗練、内在的構成要素の発展を適切に導く。

 
ここで説明しておきたいのは、高等教育機関による自己評価、専門家評価、第三者評価の結果および総合評価の結果は、高等教育機関または学科の
建設が一流か否かの判断そのものではないということである。

 
「双一流」建設の長期性、複雑性、困難性については十分認識しなければならない。「双一流」建設対象の高等教育機関は正しい学校運営の方向性、
国のニーズへの奉仕精神、「継続は力なり」の精神を堅持し、持てる精力を人材育成および「双一流」建設プロジェクトに注ぎ、一歩一歩着実に建設
を進め、奉仕・貢献の実績で特色を体現し、実力を強化し、水準の高さを示し、高等教育強国の建設のために然るべきリーダーシップを発揮し、
模範を示さなければならない。

 
2021/03/23
 


澎湃新闻: 教育部相关负责人就“双一流”建设成效评价工作答问


地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事、政策・経営・行動計画・評価
統計、データ 統計・データ