【ニュース・中国】教育部、2018年に「双一流」大学に対する中期評価を適時開始へ

教育部は2017年9月21日、外界が長い間待ち望んでいた「双一流(世界一流大学・一流学科)」創設大学および学科のリストを発表した。「双一流」大学創設リストに含まれたのは計42校で、このうちA類大学が36校、B類大学が6校、一流学科創設リストに含まれた大学は計95校となった。
1年後の2018年、教育部は「双一流」大学に対する中期評価を適時に開始するとの情報を発信し、教育界や世論の注目を集めている。

 

中国人民大学の公式サイトによると、全国教育大会の精神と教育部の「双一流」創設現場推進会の精神を更に徹底して実施するため、中国人民大学では2018年10月10日、「双一流」推進会が招集された。
(会では)中国人民大学の劉偉学長は、教育部の「双一流」創設現場推進会の精神を伝え、「双一流」は「ローリング方式」で、リストは「入れ替わりがあり、動的に調整される」、教育部は今年適時に中間評価を開始し、創設の効果が顕著でない大学や学科に「警告」を出すつもりである、と指摘した。そして、責務は重く負担も大きいため、全校が一丸となって十分に重視しなければならず、今後の作業において、組織的な指導のさらなる強化、作業の執行を推進、改革を率先することを支援、創設の相乗効果を形成、人民大学の「双一流」の創設の加速、特色ある創設、高品質な創設を目指すと述べた。

 

また、中国人民大学の王利明常務副校長は、今回の会議は前回の一流学科大型調査研究の継続であると同時に、中期評価の決起集会でもあり、各部門は今から行動を開始すべきだと述べた。

 

中南大学の公式サイトによると、中南大学も10月11日、全国教育大会と教育部の「双一流」創設現場推進会の精神をさらに徹底して実施するため、科学教育棟四会議室にて「双一流」創設業務推進大会を招集していた。
中南大学の「双一流」創設事務室の武明花主任は、同校の「双一流」創設の中期評価の具体的な業務スケジュールを紹介し、「双一流」創設中期評価の目的や原則、根拠、範囲、内容を報告した。

 

「双一流」創設は、「211工程(プロジェクト)」[1]や「985工程(プロジェクト)」[2]に続く中国高等教育分野における国家戦略である。教育部の陳宝生部長は以前、「双一流」創設は「211プロジェクト」や「985プロジェクト」の複製でも、アップデート版でもなく、もちろん海賊版でもない、これは全く新しい計画だと語っている。

 

[1]「211工程(プロジェクト)」・・・経済や社会の発展のために教育レベルを向上させて優秀な人材を育成するため、1995年11月に中国国務院(日本の内閣に相当)の承認を得て始まった大学教育改善プロジェクト。そのプロジェクトに選ばれた大学を211プロジェクトの大学という。
[2]「985工程(プロジェクト)」・・・世界の一流大学と世界的な知名度をもった高いレベルの研究型の大学を目指すために始まったプロジェクト。そのプロジェクトに選ばれた大学は985プロジェクトの大学と呼ばれている。

 

2018年10月22日

 

科学網:教育部今年将对“双一流”高校适时启动中期评估 [来源/澎湃新聞]

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 質の保証