【ニュース・中国】復旦大学上海医学院、新型コロナウイルスとの戦いという生きた政治思想教材活かす(4)

 
職務従事に努め、「温かさのある医者」をより多く育成

 
 号令一下の感染症との戦いは大きな試練でもあり、政治思想教育の有効性を試すものだ。感染拡大防止の試練に鍛えられて新しい人材育成の
成果が得られつつある。復旦大学公衆衛生学部の修士課程を卒業する楊婧帆さんは、人生の岐路に立って企業が提示した高給をすっぱりなげうち、
祖国の西南部へ赴くことを選び、雲南省曲靖への選抜派遣生となった。自分が学んだことを雲南の現場で生かせる職務に就きたいと希望している。

 
 「今回の新型コロナ肺炎の感染拡大を経て公衆衛生学の専門がより重視されるようになり、私たちの使命感は更に強くなった」と楊さんは語る。
感染症流行が発生した後、陝西省衛生健康委員会医政医管局は昔の実習生である復旦大学2015年入学予防医学学科学生の韓驍禺さんから
「戦線参加」の電話を受けた。現場到着後、韓さんはすぐさま戦いの現場に身を投じた。韓さんは「医学部学生としての自己の力をできる限り
捧げたい」と語る。

 
 コロナウイルスとの戦いの間に対策グループが昼夜を問わず奮戦した日々を思い返すと、基礎医学部大学院の陸路さんはある感慨にとらわれる。
「姜世勃教授は70近いというのに、毎日朝から晩まで活動している。私も夜ソファでまどろみ、起きたら仕事を続けるというのを習慣にした」
学生たちは教師の奮闘を目の当たりにして、行動を始めた。対策グループポストドクターの夏帥さんは次のように語る。

 
 「あの段階で我々の負担は激増したが、頭に最も多く浮かんだのは聞玉梅先生が普段私たちに教えていた、科学研究とは文章を発表すること
ではなく人々のためになることだというものだった。時間と戦いながら、少しでも有益な活動をしたいと心から願っている」感染拡大状況が
良い方向に向かうにつれ、医療活動は徐々に回復したが、臨床用の血液不足を解消するため、復旦大学上海医学部の人々は次々と袖をまくって
献血し、愛のリレーを中断することはなかった。
 
2020年08月10日
 


澎湃新闻: 光明日报头版:复旦大学上海医学院,用好抗疫这本思政教材

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
社会との交流、産学官連携 社会貢献