第一線から授業し、奮闘する背中を見せることが最高の教材
「彼らは私たちにとっては身近な先生だが、防護服を着た瞬間、戦士になる」
復旦大学付属華山医院臨床医学部の2015年入学学生である于慧さんがこう言うように、今年の臨床実習事業には特別な意義がある。
「私たちは先生や先輩から臨床の技能や治療を学ぶだけではなく、彼らの医者としての崇高な心情を学ぶ必要がある。
今後祖国が我々を必要とするときは、私も前線に駆けつけ、医者としての責務を尽くす」
どのように医学部学生の人文的な教育を強化するかが、ここ数年、社会の各界で医学教育をめぐる議論の一つのポイントに
なってきた。コロナウイルスとの戦いのなかで、このような燦然と輝く人文の光が復旦大学上海医学部のカリキュラムにおいて
政治思想の新たな焦点となっているのだ。
授業が止まっても学びは続き、人材育成は中断しない。新型コロナ肺炎発生以降、復旦大学上海医学部は積極的に
オンライン授業を進め、一か月に225科目、のべ434回の講義をオンラインで開講した。学校はピンチをチャンスに変え、
カリキュラムにおける政治思想の要素をオンライン授業に導入し、時代の力を教室に引き込んだ。
「我々は武漢の前線から学生諸君に、命を敬い、職業を敬い、職責を敬い、規則を敬い、共に学ぶという言葉を贈りたい!」
これは復旦大学付属中山医院湖北省支援医療隊先発隊の朱畴中山医院副院長がコロナウイルスとの戦いの最前線の
武漢にいながら、学生たちに特別授業を行ったときの発言である。
「伝染病学」講座は「クラウド端末」で開講された。復旦大学付属華山医院国家緊急救援隊医療隊隊長の張継明華山医院
感染科副主任は、武漢の仮設病院の「前線にいた」とき、オンラインで「伝染病学」の講義を行い、学生たちと議論した。
最前線の武漢における感染との戦いの実際は、学生にとってもっとも生きた授業となった。
医学部学生にとってこのようなオンラインの授業はさらに特別な意義を持つ。今回のコロナウイルスとの戦いにおいて、
復旦大学上海医学部は計511名の白衣の戦士を危険な戦場へ派遣したが、彼らの多くは普段は教壇に立って授業をしたり、
病院で身近に仕事をしたりして、臨床実習の間はいつも共にいる教師だった。
2020年08月10日