【ニュース・中国】専門家が語るポストコロナ時代の教育ガバナンス:新しい段階に適した教育モデルを構築すべき(3)

 

国内大循環の重要な結節点と国内・国際双循環との戦略的連結

 
 現在、中国は国内大循環を主体に、国内・国際の双循環を相互促進させる新たな発展枠組みを構築している最中だ。教育分野においても、
目下の情勢に対し、専門家や研究者の一部から国内・国際双循環の発展の方向性が提案されている。陶庁長は、国内大循環の重要な結節点と
国内・国際双循環との戦略的連結を積極的に図っていくことを提案した。

 
 陶庁長によれば、中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議の精神を徹底して実現し、ポストコロナ時代の教育ガバナンスを推進するためには、
5つの融合を実現しなければならない
という。

 
1つ目は、中国の大地に根ざした教育の堅持と対外開放推進の融合である。国内大循環の重要な結節点と国内・国際双循環との戦略的連携を
積極的に図りつつ、教育の自信を固め、引き続き国内の教育の質を高め、国内外の優秀な学生引きつける力を絶えず強化していく。その一方で、
対外開放を確固たるものにし、永遠に正しい歴史の側に立ち、継続して世界の一流大学や学術機関との協力を強化し、積極的に欧州などの地域に
対し優れた教育資源などのルートを切り開き、グローバルな視野を持つハイレベルな国際型人材の育成を急いで進めなければならない。

 
2つ目は、継続した教育の質の高い発展とサービス経済の質の高い発展の融合である。自らの質の高い発展を堅持するとともに、サービス国家
発展戦略に立脚し、早急に点・線・面での結びつきを形成し、教育発展の空間枠組みを構築し、教育発展戦略の水準を引き上げなければならない。

 
3つ目は、継続的な感染予防対策と教育における各任務の実施の融合である。陶庁長は、感染予防対策の常態化を各任務の前提および基本とし、
学校という場の特徴に合わせた極めて的確な予防措置を細分化し、完備する一方で、各重点任務を引き続き実行し、緩みなき予防対策、感染流行
の抑え込み、停滞なき発展を実現していかなければならないと考えている。

 
4つ目は、持続的な人的資源の開発とイノベーション人材の育成の融合である。成果の普及を確固たるものにし、中国国内における国際教育の
普及水準をより一層高めるとともに、ハイレベル大学の構築を支援し、イノベーション型・応用型・技能型の人材育成を強化し、ゼロからの
オリジナルの成果を生み出すことに努め、絶えず人材の活力を刺激し、イノベーション基地の創設に力を入れていかなければならない。

 
5つ目は、継続したオンライン教育とオフライン教育の融合である。たとえオンライン教育を準備したものの実際に利用する機会がなかった
としても、利用したいときに用意がないということがあってはならない。コロナ禍における教育の大規模なオンライン化という経験を活かし、
適切にオンライン教育の計画を立て、オフライン教育を改善し、オンライン教育とオフライン教育の強みを融合させていかなければならない。
 
 2020/11/10
 


澎湃新闻: 学者视角下的中国教育:变局之下,大学需要内外双循环

地域 アジア・オセアニア
中国
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