【ニュース・中国】大学院専門職学位課程、2025年までに募集枠を修士全体の3分の2まで拡大へ(2)

 
過去30年間に学位を授与された大学院専門職修士課程の修了者数は300万人を超える

 
 「1990年に専門職学位課程の設置と試験運営が決定し、1991年から専門職学位課程制度が開始された。」国務院学位委員会弁公室(教育部
学位管理および大学院教育司)の担当者の説明によると、このことにより、単一の学術学位から学術学位と専門職学位を同等に重視する歴史的転換
が実現し、以後、多くの人材を育成し輩出してきた。

 
 教育部が公布したところによると、2019年時点で、専門職修士の学位を授与された者は321万8,000人、専門職博士の学位を授与された者は
4万8,000人に上る。業界や産業の需要に応じて47の専門職学位コースを設置しており、専門職修士を取得できる教育機関は5,996、専門職博士
の学位を取得できる教育機関は278に上る。

 
 これとともに、上述の担当者によると、学術学位重視・専門職学位軽視の風潮は目下依然として正して行かなければならない状態であり、学術学位コース
の発展理念、考え方、対応を考えなしに踏襲しているケースも多かれ少なかれ存在する。大学院専門職修士課程のコースもまだ豊富とは言えず、
設置メカニズムも柔軟とは言えない。中には、発展が緩慢で、育成規模は拡大する必要があり、早急に育成の質の向上を図るべきコースもある。
このほか、専門職博士課程の発展の遅れ、コース設置が単一、学位取得可能な教育機関が乏しい、育成規模が小さいといった問題が存在する。

 
 「専門職学位は現代社会の発展の産物。科学技術が発達し、近代化の度合いが高まった社会ほど、専門職学位を持つ人材に対する需要が
高まり、大学院専門職学位課程の発展を加速させる必要が生じてくる」と上述の担当者は言う。

 


2020/09/30
新京报 : 2025年专硕招生规模将扩大至硕士总规模的三分之二

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 入試・学生募集