2016年10月に清華大学と復旦大学は、共同作成した「中国労働市場における技能のミスマッチに関する研究報告書」を発表した。
当報告書によると、中国の労働力供給には、低学歴者が知識・技能不足、高学歴者が企業の即戦力を重視するニーズを満たすことができないという大きなギャップがあると分析している。中国の労働力人口のうち失業リスクが最も高い3つのグループは、16~29歳の若者出稼ぎ労働者、22~24歳の大学卒業者及び45~60歳の中高年労働者となっており、このような高い失業リスクは、まさに労働者の技能と職場の要求とのミスマッチから生じたものだと考えられる。従って、上記のグループの失業リスクを減らし、失業率を全体的に低下させるために、技能レベルをいかに向上させるかが今後の課題になるだろうと推測している。
(2016.11.04:北京青年報)