二．第１期国家一流本科カリキュラムの意義、選定プロセス、主な成果について簡単にご説明いただきたい。
回答： 一流本科カリキュラムの整備は、教育部が習近平総書記の教育に関する重要論述および全国教育大会の趣旨を徹底して実行し、立徳樹人の
根本的任務を断固として遂行し、高等教育改革を深く進め、教育の質向上を図るための重要な行動である。
国家一流本科カリキュラムの認定は、より多くの高等教育機関および教員の積極的な関与を促すけん引モデルとなり、カリキュラム整備の新理念を
確立し、教室革命のエンジンとなり、カリキュラム構造・カリキュラム内容・教育方式の改革を全面的に推進することにつながる。
また、改革・イノベーションの気運を高め、ITと教育の高度な融合を促し、品質志向のカリキュラム整備奨励メカニズムを整え、教材の設計と専攻課程の発展をけん引し、「学習革命」により高等教育人材育成の「質的革命」を推し進め、中国の高等教育をさらにステップアップさせる役割も果たす。
第１期国家一流本科カリキュラムは、「教育部による本科教育改革の深化および人材育成の質の全面的向上に関する意見」「教育部による一流本科
カリキュラム整備の実施に関する意見」の趣旨を徹底して実行し、「『双万計画』国家一流本科カリキュラム推薦認定方法」および選定作業計画
に基づき、選ばれる。
教育部高等教育司が主体となり、関連司局の積極的協力の下、オンライン評議、集団評議、公示等の手続きを経て、客観性と専門性、公平性と
公正性を堅持した上で、厳格な選定プロセスを経て選ばれたものである。
国家および地域経済・社会の発展に対する貢献の一環として高等教育機関が一流本科カリキュラムを整備することを奨励し支援するため、また、各地方
および学校の事情に応じたオフラインカリキュラム、オンライン・オフライン・ブレンド型カリキュラム、社会実践カリキュラムの整備を強調する
ため、中央部門所属高等教育機関と地方高等教育機関を分けた選定方式を採用した。
教育部は2018年の新時代全国高等教育機関本科教育活動会議において「中身のないカリキュラムの淘汰」と「充実した一流カリキュラムの創造」
を打ち出し、一流本科カリキュラム整備「双万計画」を始動させたが、今回、国家5大一流カリキュラムが初めて一挙に公開される運びとなった。
その主な成果は次の側面に現れている。
1. 網羅する面の広さ。第1期一流カリキュラムは、中央高等教育機関、部・省共同創設の高等教育機関、その他の地方高等教育機関、軍関連大学
並びに香港・マカオ地域の高等教育機関を含む639の本科高等教育機関から選定されており、全国、全部門、全省（兵団を含む）、全本科専攻
類を網羅している。
2. 最新の高等教育機関カリキュラム改革要求を体現した点。入選したカリキュラムは、レベルの高さ・イノベーション性・チャレンジ性において
突出しており、「双万計画」の目標にも沿っている。入選したオンライン一流カリキュラムおよびVR実験教育一流カリキュラムは、カリキュラム
の質、開放度、サポートサービスなどの面においても模範となるもので、中国の高等教育オンライン教育をリードするにふさわしい。
今回初めて選定されたオフラインカリキュラム、オンライン・オフライン・ブレンド型カリキュラム、社会実践一流カリキュラムについては、
これまでに構築されてきたネット上の優良MOOC、VR実験教育実験カリキュラム、「インターネット+」大学生イノベーション・起業コンテスト
などの優れた成果や教室スマート化のための新型教育ツールを共有、応用することが大々的に推奨されている。
学校ごとの人材育成目標を踏まえ、それぞれの地方や学校、カリキュラムに応じた改革・イノベーションを実施し、高等教育全体の質の向上
を進めていくことが奨励されている。
3. カリキュラム改革の大々的な宣伝と総動員の実現を成功させた点。今回、統合された2017年、2018年の国家優良オンライン公開カリキュラムおよび
VR実験教育カリキュラムを除くと、6,700を超える団体から推薦応募があった。カリキュラムの選定に加わった専門家も、院士、ベテラン教授、
学校幹部、現役の優良教員、教務管理者など6,000人を超えており、専門家の参加率と評議の有効率も過去にない水準だった。
今回の推薦応募および審査選定のプロセスは、高等教育戦線にとって、認識を高め、改革の方向性を明確にし、カリキュラム改革の大々的な
討論・実践を深く検討する機会となり、好ましい宣伝および動員効果をもたらした。
2020/11/30
