【ニュース・中国】各省における過去6年間の中国の大学入試「高考」改革、変更が最も頻繁なのはこの省|図解(3)

 
山東は高考方式の調整が頻繁 江蘇省はもっとも独特

 
 2015年以降、山東省では高考の試験問題が常に変動している。山東省は全科目に独自問題を採用していたが、2015年、英語は全国統一
問題Iを採用してリスニングテストを復活させ、その他の科目は変わらず山東省の独自問題を採用した。2016年、山東省は外国語・文系総合/
理系総合は全国統一問題Iを採用し、国語・数学は独自問題とした。さらに2018年には全科目で全国統一問題Iを採用するよう変更した。
2020年、山東省の高考は文系と理系の区分を解消し、統一された高考の科目(国語・数学・外国語)は全国統一問題の試行版(新高考I)
を採用し、その他の科目は山東省の独自問題とした。

 
 四川省もここ数年、試験問題の採用に関する変化が大きい。2015年は全て独自問題だったが、2016年は半分を独自問題にし、2017年から
現在までは全国統一問題Ⅲに変更している。

 
 2015年以降、江蘇・江西・河北・河南・山西・内モンゴル・黒竜江・吉林・遼寧・甘粛・寧夏・青海・新疆の13省は試験の方式と採用した
試験問題にはあまり大きな変化は見られない。江西・河北・河南・山西の4省は全国統一問題Iを採用し、内モンゴル・黒竜江・吉林・遼寧・
甘粛・寧夏・青海・新疆の8省は全国統一問題Ⅱを採用している。

 
 今年は全ての省の中で江蘇の高考方式が最も独特だったが、江蘇省が「3+2」の高考方式を実施してから今年は10年目であり最後の年でも
あった。「3+2」とは「3+学力レベルテスト+総合資質の評価」であり、高考では国語・数学・外国語の主要3科目の成績の点数のみを計算し、
高考統一試験の満点を480点とした。選択2科目はA+・A・B+・B・C・Dの6段階に分けて採点し、各大学はそれぞれ選択科目に対して要求
レベルを決め、もしレベルに達しない場合は、点数が合格レベルを超えていても不合格となる。

 
 来年は江蘇省も「新高考」方式を採用する。
 


新京报讯: 近六年各省高考改革,这个省变动最频繁|图解

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