【ニュース・中国】各省における過去6年間の中国の大学入試「高考」改革、変更が最も頻繁なのはこの省|図解(2)

 
6年の内では3年間に大きな変動があり、「新高考」の範囲が徐々に広がった

 
 最初の大きな変化が訪れたのは2016年で、7省で新たに全国統一試験問題が採用された。

 
 2015年は31省のうち16省で全科目に全国統一問題が使用され、10省は全て独自の問題が出され、残りの5省では半分が独自問題、
つまり一部の科目は独自の問題、一部は全国統一問題を採用した。

 
 2016年になると全部または一部に独自の問題を採用していた安徽・湖南・広東・湖北・福建・重慶・陝西の7省が全科目に全国統一問題
を採用し、全国統一問題を使用する省が23に増えた。また雲南・広西・貴州の3省は全国統一問題Ⅱから全国統一問題Ⅲに変更した。

 
 2017年は「新高考元年」であり、上海・浙江は新高考政策を実施した。

 
 2014年に発表された「試験募集制度改革の深化に関する国務院の実施意見」により、上海・浙江で高考総合改革の試行がスタート
した。2017年、この二地域で改革を経験した最初の高校卒業生が高考を受験した。

 
 新高考総合改革計画が過去の高考と異なる最大の点は、文系・理系を解消し、「3+3」、つまり国語(中国語)・数学・外国語を
総合した高考の成績と自分で選択して受けた3つの高校学力レベルテストのランク別テスト科目の成績で構成されるということ
である。高校学力レベルテストの科目は、政治思想・歴史・地理・物理・化学・生物などの科目から受験生が選択する。
2020年は新高考元年政策を実施する省が6つに拡大した。

 
 上海と浙江に続き北京・天津・海南・山東の4省も2020年、新高考の試行に加わった。新高考を実行する6省のうち、上海・浙江・
北京・天津の4省は依然として全科目を独自問題とする伝統を守っている。

 
 第三段階で「新高考」の試行省になった河北・遼寧・湖北・湖南・重慶・江蘇・福建・広東の8省は2021年の高考において「3+1+2」
方式を推進しているが、この「3」は全国統一科目の国語・数学・外国語であり全学生の必須科目である。「1」は第一選択科目で、
受験生は高校学力レベルテストの物理・歴史の科目から1つを選択する。「2」は第二選択科目で、受験生は化学・生物・政治思想・
地理の4科目から2科目を選択する。
 


新京报讯: 近六年各省高考改革,这个省变动最频繁|图解

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