【ニュース・中国】博士課程の統一募集・一貫育成の確実な推進を(5)

 
複数の措置を同時に講じ、大学院博士課程の統一募集・一貫育成の推進を加速すべし

 
 高等教育機関の経営の自主権を拡大し、統一募集を推進し、人材募集の範囲をさらに広げるべきである。まず、各高等教育機関に対し、国家戦略、
産業ニーズ、高等教育機関の位置づけ、専攻の特徴、資源・条件などに基づき、募集計画を統括し、大学院生の育成類型や育成モデルを自主的に決定する
権利を認めるべき
である。一部のハイレベル大学に対しては、試験的に博士課程学生募集計画の調整も認める。また、学科・専攻によって異なる、
内在する発展法則を尊重して、学制基準の差別化を図り、各高等教育機関が、基準を調整できるよう許可する。

 
 その一方で、学生募集方式のさらなる最適化を図り、絶えず募集範囲を広げていくことも必要である。そのために、「出願—考査」制度のさらなる
拡大を図り、育成機関の積極性と自主性を促し、専攻の特徴に基づく評価基準の制定や、多様な博士課程への飛び級プログラム、修士・博士一貫育成
プログラムの設置を奨励し、大学院一貫育成の水準を高めることを提案する。また、国内外で学士号を取得した留学生が「出願—考査」方式で大学院
博士課程に進学することができる育成プログラムを認めることも提案する。

 
さらに、以下のように育成目標の位置づけを明確にし、科教融合・産学融合を強化し、一貫育成を実施するべきである。

  1. 国家戦略およびグローバル競争という視点に立ち、先見性を持って大学院博士課程教育の位置づけおよび育成目標に戦略的な調整を施し
    世界の最前線で戦略的な競争が求められる重要分野に照準を合わせ、育成方針と育成目標を調節し、国が今すぐ必要とするハイレベル
    人材を重点的に育成することが必要である。
  2.  

  3. カリキュラムにおいては、専攻を基本ユニットとし、修士および博士課程で知識構造、社会実践、学位論文などの要件を統一し、一貫
    した基礎カリキュラムを設計し、段階的なカリキュラムシステムを再構築し、学修プロセスにおける知識伝達および学術的訓練の一貫性
    と適応性を高めることである。
  4.  

  5. 科教融合・産学融合メカニズムを深化させ、高等教育機関に対し、地方政府、研究機関、企業とのさらなる協力関係の強化を奨励し、
    各種教育および研究を実践するための資源を十分に整理する。
  6.  

  7. 博士課程の学生に対し、専攻の最新動向や産業ニーズに向き合うことを奨励し、独創的な研究イノベーション活動を展開し、技術の
    「停滞」を解決するために実践的な探求や技術的な蓄積を徹底する。
  8.  

  9. 大学院生に対する能動的な管理を実行し、合理的な選別と秩序ある競争が併存する育成枠組みを徐々に形成し、資格試験および年間
    評価を強化するとともに、学生の意思を十分尊重し、進学後、学生が学術キャリアに対する十分な計画権や選択権を有し、修了、中退、
    「修士課程への編入」など多様な進路変更ルートの選択肢を提供することである。

 
 2020/11/16
 


光明日报: 切实推进博士生统筹招生、贯通培养

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
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