【ニュース・中国】内モンゴル自治区で少数民族のハイレベル人材を育成

内モンゴル自治区では「3つの連動」メカニズムの更なる推進に伴い、少数民族の素養の高いハイレベル人材が数多く成長しつつある。
内モンゴル自治区党委員会は、2016年12月に少数民族の人材養成に関心を寄せており、数多くのハイレベル人材が頭角を現し、内モンゴル自治区の高等教育機関の人材育成面における「3つの連動」メカニズムの果たした効果が極めて目立っているとの見解を示した。
「3つの連動」メカニズムとは、近年、内モンゴル自治区が高等教育機関の人材育成面、特に少数民族のハイレベル人材育成面で実施してきた「学生募集、育成、就職と創業」の3つのネットワークを指す。これにより、少数民族がハイレベル人材育成面において中国語・中国史などの文系専攻者が多く、理系専攻者が少なく、モンゴル語で授業を受ける大学生が就職難であるといった問題の解決を目指すという。
学生募集面では具体的に、モンゴル語・中国語の2言語を使用する学生に対し、募集と選抜を内モンゴル自治区で統一的に行うなどの政策を実施する。
育成面では、(1)モンゴル語を使用言語とする専攻・課程を設置する。(2)使用言語はモンゴル語で、応用性の高い理系や学際的な専攻を増やす。(3)専攻課程の設置を最適化し、教授法を改善して、人材育成の適用性と応用性を向上させる。
就職・創業面では、内モンゴル自治区は公務員試験等において、採用枠の15%以上をモンゴル語で授業を受ける大学卒業生に与えることを目指すとしている。

 

(2016.12.06:中国教育報)

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 入試・学生募集、学生の就職