【ニュース・中国】中国、世界大学ランキングで大躍進 海外メディア:中国は今やアジアの教育強国(4)

 
 QS大学ランキングにおいても、世界のトップ3は依然として、9年連続で世界最高学府の栄誉を手にするアメリカのマサチューセッツ工科大学
(MIT)、そしてスタンフォード大学、ハーバード大学が続く。イギリスのトップ大学(同時にヨーロッパのトップ)はオックスフォード大学だが、
順位は4位から5位へと降下した。ただ、アメリカでランク入りした153大学のうち、112校で多かれ少なかれ順位の下落が見られるという点は留意
しておかなければならない。
 
専門家:中国は今や教育強国
 
『フォーブス』は、中国は今やアジアの高等教育強国になったと伝えた。
 
 THEのCKO(最高知識責任者=編集長)フィル・ベイティ(Phil Baty)氏は、中国本土の高等教育機関が初めてトップ20入りしたこと、
トップ100の中国本土の高等教育機関が倍増したことを挙げ、今年のランキングは重要なターニングポイントになると語った。

 
 ベイティ氏は、中国の成功は過去20年にわたる教育レベル向上の努力のたまものだと指摘する。「20年以上に及ぶ集中投資が成果を上げ、
THEランキングにおける中国の存在感は年々拡大している。」「世界の高等教育は今変化しており、アジアの大学が躍進している。
一方、新型コロナウイルスの流行で、米英の大学は大きな試練を迎えており、大量の留学生と学費収入を失うことは免れないだろう。」

 
 過去20年あまりの間、中国政府は高等教育および研究開発に継続的に投資を行い、世界の一流大学を構築し、欧米の最先端の機関で
研究者を育成し、国内教育の発展を促進するために、予算を割り当ててきた。

 
 イギリスのレスター大学教育学部の講師・張瑋(音訳)は一貫して中国の動向に注目してきた。張氏は、コロナ禍がアメリカにもたらした
負の影響は、中国が教育・研究分野でアメリカに追いつくペースを加速させることになるだろうと指摘する。「コロナ禍で、アメリカの高等教育
関連機関は厳しい財務状況に直面しており、その結果、大学の収入減、非正規教員・職員の解雇、科学研究の実力や名声へのダメージなど、
次々と悪影響が生じている。当然ながらランキングにも影響が生じるのは免れないだろう。」

 
 新型コロナウイルスの流行が高等教育に及ぼした影響の全体像を把握するには数年かかると思われるが、米英の高等教育機関の留学生数
は既に減少し始めていると『フォーブス』は伝えている。
 


2020/09/06 央視新聞: 中国高校世界排名大幅攀升,外媒:中国正成为亚洲教育强国

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
統計、データ 統計・データ