【ニュース・中国】わが国の本科高等教育機関におけるオンライン教育の質と評価、並びに提案 (5)

 
1.教員の積極的参画、主体的研鑽が教えの質を保証
 
積極的な準備がプレッシャーを和らげる。
 教育の新技術や新たなシーンがもたらすプレッシャーを克服するため、教員は主体的に学び、事前研修を受け、積極的に適応するなどの対策を
取っている。オンライン教育を一定期間、実践し模索することで、多くの教員がオンライン教育に比較的適応できている。教員は懸命に授業に備え、
困難を克服し絶えず新技能を学び、教育内容や授業の流れを組み直し、絶えず各種オンライン教育プラットフォームを開拓し、映像授業・
ライブ授業・映像授業+ライブ授業・ライブ授業+コミュニケーション・MOOC+ディスカッションなどの方法を用いて、内容豊富で形式多様な
教育活動を行っている。教員はまた、今般のオンライン授業化を教育思考の転換と教育改革の模索のための良いチャンスと捉えており、教員間で
オンライン教育のノウハウや心得をシェアすることで教育を楽しんでいる。調査の結果、教員のほとんどはオンライン教育を通じて得た収穫は
非常に大きかったと回答しており、58.04%が新たな教育モデルを試みて、オンライン教育の特徴を踏まえた教育内容の再調整を行っている。
また、17.03%が教育の情報化レベルが向上したと回答している。

 
全力で参画し、それぞれの能力を生かす。
 オンライン教育を順調に実施するため、各高等教育機関の教員陣は積極的に呼応し、心を込めて準備し、教育効果の向上に努めている。
調査の結果、ほとんどの教員(90.55%)がオンライン教育のほうが精力を傾ける度合いが大きいと回答している。また、教員のほとんどが
自己研鑽に励み、果敢にイノベーションに挑み、大多数が「メインのライブ授業プラットフォーム1つ+複数のサブプラットフォーム」方式を
採用している。教育形式は多種多様で、それぞれの能力を生かす形になっている。多くの教員が学校側の教育プラットフォーム技術支援と
保障に満足だと回答している。

 
心を込めてカリキュラムを設計し、成果を重視する。
 オンライン教育は多くの教員にとって、重要な教育モデル改革であり、イノベーションの機会である。教員は教育の内容・方法・
形式・手段・技術などの面で心を込めてカリキュラムをデザインし、授業でのディスカッションとコミュニケーションを強化する一方、
宿題・練習問題・発言・試験などを通じてリアルタイムで学生のオンライン学習状況を分析・把握し、学生の学習進度と効果を評価する
ことで、学生の学習に対し的確な指導・誘導・監督を行っている。全体として、教員の教育の質に対する学生の満足度は高い。
各高等教育機関の教員は、オンライン教育の効果は予想以上であると回答しており、大多数の教員(78.02%)は現時点でオンライン
教育の効果に満足している。

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育