【ニュース・中国】「双非校」定員割れ 大学院推薦入学組は一般受験組の「パイ」を奪ったのか?(4)

 
推薦入学組の多くは「双一流」出身、決め手は学校のランク

 
 推薦というレースにおいて、学部を卒業した高等教育機関のランクがアピールの決め手となることを否定する人はいない。
2020年時点の中国の普通高等教育機関は2,740校。このうち推薦募集を行える教育機関はわずか366校だ。専門家によると、足切り点数ランク
で真ん中に位置する「二本大学」のうち、推薦募集を行う資格がある教育機関はほぼゼロだという。

 
 推薦募集政策の具体的な実施においては、同じように推薦資格を獲得した学生でも、「出身」校により「待遇」が異なる可能性が高い。
武漢大学情報管理学院の張琳教授は、大学院入試の二次試験で、試験官はやはり受験生の「出身」を見る癖がついており、「受験生の出身校
のランクをかなり気にしている」と指摘する。

 
 「こうして、学生は中国の大学入試制度「高考」を受験して高等教育機関に入学する時点で、大学院進学の際に推薦を受けられる確率が決まってしまう。
教育の世代による不平等も依然存在している。」

 
 「推薦資格を得た学生が名門校に合格できる確率は、統一試験の受験生よりはるかに高い。また、推薦は統一試験と同じ土俵で戦うわけではなく、大学院
合格への異なるルート
だと言える。」推薦入学組が懐疑的な目で見られる理由はここにある、と張教授は言う。

 
 他にも、137ある「双一流」高等教育機関は、推薦枠の大部分を占めているだけでなく、各名門校の推薦入学組の主な出身校となっている。
 


2020/09/30
澎湃新闻: “双非校”名额难求,推免生是否抢了考研生的“奶酪”?

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 入試・学生募集