【ニュース・ルワンダ】カガメ大統領「ICTは分断を深めるのではなく解消するべき」

ルワンダのポール・カガメ(Paul Kagame)大統領は2017年5月10日、キガリ・コンベンションセンターで開かれた「トランスフォーム・アフリカ・サミット」において、開会の挨拶を述べた。サミットの今年のテーマは「スマート・シティ」であり、アフリカ諸国から会議に参加している代表者は、各国の首都におけるセキュリティ、インフラ、交通、そしてエネルギーなどの諸分野の発展と展望について構想を提示し、検討することになっている。カガメ大統領は開会の挨拶のなかで、ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)の活用を通したアフリカの転換は、人々のあいだに横たわる分断を深化させるのではなく解消することで、包括的なものになる必要があると述べた。また、アフリカ諸国でデジタル・テクノロジーとICTが展開し活用されるなかで、社会における特定の集団が特別扱いされたり差別されたりしてはならないと述べた。カガメ大統領はさらに、分断を深化するのではなく解消するという目標を達成する上で、国家と民間部門がともに主要な役割を担うべきであるとも指摘した。

 

カガメ大統領は、アフリカを転換させる手段としてICTを活用する上で、人びとの従来の考え方を変えることの重要性を強調した。スマート・アフリカ・アライアンスの事務局長を務めるハマドゥーン・トゥーレ(Hamadoun Toure)博士によると、同団体に加入する国は今後増加すると予想されている。南アフリカの加入によって、同団体の加盟国は19ヵ国にまで増えている。

 

スマート・アフリカ・アライアンスは、トランスフォーム・アフリカ・サミットが初めて開催された2013年に創設された。その後、加盟国の指導者たちはITを活用した迅速な開発に取り組んでいる。また、同団体にはアフリカ諸国だけでなく、アフリカ連合委員会、世界銀行、国際電気通信連合、そしてアフリカ開発銀行を含む9つの開発機関が加入している。

 

2017年5月11日

 

The New Times:Kagame says ICT should bridge, not deepen divides

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