【ニュース・フランス・レバノン】フランス-レバノン:両国CNRSパートナーシップの中心にある男女平等

 
フランス国立科学研究センター(Centre national de la recherche scientifique:CNRS)とレバノン国立科学評議会(Conseil national de la recherche scientifique libanais:CNRS-L)は2019年9月17日、ベイルートのレバノン首相府において「女性の研究」についての会議を開催した。
 
いくつかの議題について話し合われ、特に研究における女性の立ち位置についての議論が繰り広げられた。実際、過去十年で、ある程度の進歩があったとはいえ、状況は変わっておらず、やるべきことは多い。多くの女性が博士号を取得してはいるが、実際に研究者になるものは少数で、より地位の高いポジションではなおさらである。
 
この状況に対して両機関では、高いレベルの影響力を持つイベント「女性の研究」を開催している。「なぜ研究において女性が必要なのか」や「科学におけるキャリア:ガラスの天井や暗黙の了解」が議題に上った。文化的、政治的、社会的、そして科学的な回答のための質疑がなされ、それぞれの社会で力を持った「平等のための政治制度」のための提案がなされた。
 
ステージ上ではレバノン、フランスの研究者から様々な意見が出され、それによって、科学における女性の地位の現状が明らかになった。閣僚会議長Saad Hariri在レバノンフランス大使、そしてフランス大学事務局の協賛参加の下、この会議によって、2か国の機関の関係はまた強くなった。
 
この催しに参加したCNRS事務局長Antoine PetitとレバノンCNRS事務局長Mouïn Hamzéは、当初予定した、職業上の男女平等のための政策を実行していくフランスとレバノンの協力体制に一石を投じるものになればと考えている。
 
新たな2019-2024の間の科学協力についての枠組協定に、二つの機関の職業的平等に関する協定が加わった。そして、フランスとレバノンのCNRSでの女性の地位に関する研究における女性への国家的監視DAWReK’n、研究と学問における女性の能動的行動(Dynamic actions for women in research and knowledge)という二つの組織は、「国際的で相互的な最初の職業上の平等のための政策を実行する」という強い理想を掲げている。
 
2019年9月26日
 
CNRS:France-Liban:l’égalité femmes-hommes au cœur du partenariat entre les deux CNRS
 

地域 西欧、中東・アフリカ
フランス、その他の国・地域
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
国際交流 研究者交流
人材育成 研究人材の多様性
レポート 海外センター