【ニュース・フランス】Yvelines県の図書館に関する新しい施策

図書館監督庁は最近、2016年のYvelines県(パリ市を取り巻く県の中の、そのすぐ西寄りにある県。県庁所在地はVersailles)の県立図書館廃止の顛末を文化大臣に報告した。
Yvelines県は「適切なレベルで県がコミットする」という新しい文化政策を適用した。このコミットという点では、一般市民に開かれた読書のために、特別な機器も用具も提供しないということである。

 

この報告書は、Yvelines県での一般市民の読書の状況と県立図書館の大きな弱点や時代遅れになった旧式な読書補助機器とその機能を分析している。同報告書では、新しい読書補助機器とその運用、そして活動の進め方についても検討している。
いくつかの積極的、かつ革新的な側面、すなわち地域との強いつながり、県の公共政策、デジタル・プラットフォームへのよりよい組み込みに着目して、本報告書は、市民が読書をするための図書館という特定の場所をもたなくなることや県立図書館の廃止にも関わらず地域の扱いには変化がないこと、資料は紙版でもデジタル版でも配布されることがなくなるという問題を提起した。報告書はYvelines県における一般市民の読書の将来に疑問を呈し、Yvelines県の今後の発展について注意を喚起している。

 

2017年9月12日

 

Ministère de l’Enseignement supérieur, de la Recherche et de l’Innovation:La nouvelle politique de lecture publique du Département des Yvelines

地域 西欧
フランス
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