【ニュース・フランス】PIA:イノベーション分野におけるプロジェクトを通じ、InraとIrsteaが協力

 
2019年9月13日、「イノベーション領域」プログラムの24の受賞プロジェクトが公表された。地方自治体やステークホルダーによって進められるこれらのプロジェクトの財源として、第三回未来への投資プログラム(la troisième génération du Programme d’investissements d’avenir:PIA)として45億ユーロが投入される。
 
受賞者のうち、フランス国立農学研究所(Institut national de la recherche agronomique:Inra)やフランス環境・農業技術研究所(Institut national de recherche en sciences et technologies pour l’environnement et l’agriculture:Irstea)は、二つのイノベーション領域研究室を担う研究機関で、その他五つのプロジェクトと連携している。
 
この政策の目的は「イノベーション分野を担う者の能力」を高め、特に環境と農業エコにおける「大きな転換期」において、それを加速させることである。プロジェクトの特徴は、実際にイノベーションについての活動の見通しを立たせることにある。
 
実際の「生きた研究室」によって、研究者チームや機関、公的または私的な活動家、そして一般市民とを連携させる。つまりこの政策は、研究や研究室の発展を研究活動の外に広げ、使用価値を確かめ、イノベーションを日常生活にまで波及させることを目的としている。InraとIrsteaは、とりわけこの公募プロジェクトにおいて投資を受けている。それは参加、連携する研究について、この二つの機関は大きな理想を具現化することを目指しているからである。この政策の成功は、この二つの機関が関わる六つのプロジェクトに不可欠なものである。
 
二つの研究所の所長Philippe MauguinとMarc Michelは「我々二つの研究所が今までに類を見ない機関INRAEの創設に取り組んでいる今、この結果をうれしく思う」とコメントしている。
 
「我々は、プロジェクトの中心となる未来の単一機関の設立に踏み出し、積極的に始動することができた。我々のチームは何年も前から、農業や農村地域が直面している課題であるデジタル化、農業エコや食料移行、環境などに取り組む「生きた研究室」の設立に向けて動いている。これらのプロジェクトは、大きな理想を実現する。そして、実際の現場で働く人たちと一緒に、研究の問題を解決する方法を新たに生み出していくだろう。」
 
2019年9月17日
 
INRA:PIA : l’Inra et Irstea porteurs ou partenaires de sept projets lauréats Territoires d’Innovation
 

地域 西欧
フランス
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