ウクライナにおける戦争が開始して以降、コレージュ・ド・フランスが運営する PAUSE プログラムは、高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の支援のもと、ウクライナ人科学者の緊急受け入れを3ヶ月間支援する特定の PAUSE-Ukraine プログラムを立ち上げた。
並行して、フランス国立研究機構(ANR)は、ウクライナ情勢によりプロジェクトの準備や実行が困難になった科学者コミュニティのニーズを収集し、支援する体制を整えた(ポスドクの延長、研究者の受け入れ)。
また、MESRI の支援のもと、フランスの研究所におけるウクライナ人科学者の支援および受け入れの強化を行うために、PAUSE-Ukraine と ANR は共同で連携システムを構築している。
- PAUSE-Ukraine プログラムは、ウクライナ人科学者の受入れを申し出る機関の統一窓口となる。
- PAUSE-Ukraine プログラムでは、各省庁と連携して申請書の審査を実施する。
- すでに ANR の助成を受けている研究プロジェクトの枠内で受け入れが可能な場合、ANR はさらなる評価なしに、PAUSE-Ukraine による支援を引き継ぎ、6ヶ月間の研究者の受け入れのための追加資金を提供する。
- 一方で、すでに ANR が支援しているプロジェクトに統合できない場合については、PAUSE プログラムの枠組みにおいて審査され、審査の結果、資金が提供される可能性がある。
なお、このプログラムはウクライナ国立研究財団と連携し、ウクライナ人研究者の帰国が可能となった暁には、研究活動を維持し共同研究の継続がのぞめる者については、ウクライナの研究能力の再建を支援するために、帰国を認めることとしている。
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ANR: PAUSE-ANR: a coordinated program for the reception of Ukrainian scientists
地域 | 欧州 |
国 | フランス |
取組レベル | 政府レベルでの取組 |
大学・研究機関の基本的役割 | 研究 |
国際交流 | 国際化 |