【ニュース・フランス】PARCOURSUP、高等教育入学許可プラットフォーム:Vidal大臣の演説

 
2018年4月13日Cergy-Pontoise大学訪問の際、Frédérique Vidal(フレデリック・ヴィダル)高等教育・研究・イノベーション大臣は、高等教育進学に関する新制度の実施と学生計画の進捗について演説した。
 
概要は以下の通り。
 
(背景:新たに導入された大学入学許可システムが、教育の民主主義に反するという議論がされてきた。)
 
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)としては、全てのバカロレア取得者の大学入学を受け入れることは、全ての学生の学業成就を達成させることを意味する。入学した学生を挫折によって選別する(学士課程を3-4年で修了する学生が40%程度である)ことは、学生だけでなく、教員にとっても負担が大きいので、それを回避するための学生計画である。学生計画の将来的な目標は、フランスの高等教育を受ける学生全体の学業成就を達成させることである。学生計画は、研究教員、教員、研究員、学生団体との協議によって作成されたものであり、関連組合からも支持され、高等教育・研究評議会から好意的な反応を受けたとして、その正当性を強調した。
 
新制度のもと9月からの新年度に高等教育機関へ進学希望する学生の意向を確認したところ、①81万人が登録を行い、②希望者は、10件の希望進学先記入欄に対し、平均7.7件の希望を出しており、新制度がうまく機能していることを明らかにした。
 
また、人気の高い学科に関しては、定員を増やす措置をとり、既に19,000人分の増設が助成されたことにも触れた。
 
今後、技術バカロレア、職業バカロレアの取得者の進学先の確保や、「条件付き合格者」に提案する教育課程についての検討も進める。
 
2018年4月11日
 
Point d’étape sur Parcoursup : discours de Frédérique Vidal
 

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