【ニュース・フランス】France2030:フランス国内および国際的な研究・教育の加速化

 
グスタフ=エッフェル大学を訪問した Jean Castex 首相、Frédérique Vidal 高等教育・研究・イノベーション大臣、Bruno Bonnell 投資総局長および Thierry Damerval フランス国立研究機構会長兼CEOは、2022年1月の最終ヒアリングで国際審査員によって確定された「エクセレンスイニシアチブ」および「科学・イノベーション・国土・経済イニシアチブ」アクションのこれまでの受賞8大学を紹介した。

 
現在、フランス全土で17のイニシアチブが設置され、年間3億€の恩恵を受けることとなる。ここに、約10年間にわたって進められてきた、フランス国内および国際的に研究と教育を加速させるためのこの政策の成功が証明された。

 
優先セクターにおける研究と教育を加速させるための取組みの中で、2010年に策定された「エクセレンスイニシアチブ (IdEx)」および、「科学・イノベーション・国土・経済イニシアチブ(I-SITE)」は、技術革新を通じてフランスの経済にとって鍵となるセクター(エネルギー、自動車産業、航空宇宙産業)を持続可能的なレベルに変容させ、フランスをプレイヤーとしてではなく未来の世界のリーダーとして位置付けるという France2030 の野望に貢献するものである。

 
世界的に著名な大学クラスターの形成により、これらのイニシアチブは科学的な影響力と幅広い知的分野において最高レベルのインパクトを持つようになった。

 
設立当初のゴールは、世界の優良大学と並ぶ著名な研究大学をフランス国内に増やし、フランスが研究の影響力や教育の充実度、教員の評判やガバナンスの質によって、世界的な科学的・経済的競争において優位に立つことであった。

 
フランス国立研究機構(ANR)へ委託された17の IdEx および I-SITE は、最も象徴的な未来への投資活動の結果のひとつである。このアクションは、本日行われた国際審査員による評価後の最終受賞大学の発表により、終わりを迎えようとしている。

 
IdEx に選ばれた8大学 (ソルボンヌ大学、ボルドー大学、ストラスブール大学、エクス・マルセイユ大学、 パリ・サクレ大学、PSL 研究大学、グルノーブル・アルプ大学、コート・ダジュール大学)および I-SITE に選抜されたロレーヌ大学は、以下の通りすでに素晴らしい成果を上げている。

 
● 国際ランキングにおける IdEx および I-SITE の認知度向上

  • パリ・サクレ大学が、2020年-2021年世界大学学術ランキングにおいて14位から13位へ上昇。数学分野においては2年連続で世界1位に。
  • ソルボンヌ大学は、第35位にランクイン。数学と海洋学分野では3位。
  • PSL 研究大学は、世界大学学術ランキング世界第38位にランクイン。2022年 THE ヤング大学ランキングで1位に。
  • パリ・シテ大学は、世界大学学術ランキングにおいて世界第73位に。

 
● フランスの大学の卓越性と、国立の研究機関との連携の強さにより、フランスは、アメリカそしてイギリスに続く世界第3位の位置を維持している。
  欧州委員会による「ヨーロッパ大学」の試験的募集におけるフランスの成功においては、IdEx が素晴らしい役割を果たした。初めての試験的募集
  での成果(17の選抜されたアライアンスのうち、14にフランスの16の機関が含まれる)の後、第2回募集では、2020年7月に24の新たな「ヨーロッパ
  大学」が選抜され、そのうち14のアライアンスにフランスの機関が含まれることとなった。これら2回の試験的募集で、フランスの大学の成功と
  リーダーシップが証明されたと言えるだろう。

 
● 大学の拠点と連携した、卓越した研究

 
●これらのイニシアチブに伴うあらゆるレベルの高等教育、研究、イノベーションの変革

 
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ANR: France 2030: Accelerating France and international research and training


地域 欧州
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育、研究