【ニュース・フランス】FCBA、Inra、Irstea、持続可能な材木製品のサービスについての枠組み協定に調印

 
フランス木材技術研究所(Institut technologique forêt cellulose bois-construction Ameublement:FCBA)Christophe Mathieu所長、国立農学研究所(Institut national de la recherche agronomique:Inra)Philippe Mauguin所長、国立環境・農業科学技術研究所(Institut national de recherche en sciences et technologies pour l’environnement et l’agriculture:Irstea)Marc Michel所長は、2019年10月29日の第三回「生物経済、制限下の好機」という名を冠したヨーロッパ生物経済シンポジウムにおいて、遺伝子改良、森林生物経済、林学と持続的な森林の管理、森林資源の再利用、木材の新たな利用法の発展に関する分野についての研究-イノベーションのパートナーシップを強めていく5年の枠組み協定に調印した。
 
共有している課題は、持続可能な森林システムとして材木製品を効率的に生産することである。これは国家森林木材計画(Plan national Forêt-Bois:PNFB)の採択、 全国産業評議会の材木産業戦略委員会の任務、2025年木材-森林産業についての研究・イノベーション計画の一貫である。そして、2017年にフランスが採択した生物経済についての国家戦略と緊密な関係がある。気候変動や社会的に強い要請への影響に対して、枠組み協定は研究の進行についての補完的な作用をもたらす。
 
それは、森林資源の持続的管理、森林産業についてのイノベーション、木材の利用に関して、公共政治が必要とするものに効果的に応えていくためである。2004年に調印され、2011年に更新されたバートナーシップ協定に関連して、InraとFCBAは、何年も前からこの協力体制をより強固なものにしたいと考えていた。そしてIrsteaをそこに加え、特に持続可能な森林研究分野について、国立農業・食糧・環境研究所(Institut national de recherche pour l’agriculture, l’alimentation et l’environnement:Inrae)を数か月後に設立する予定である。
 
インフラ整備のために数年前から、科学的利益、共通プロジェクト、ヨーロッパのネットワーク、そして企業連合とのグループ形成が発展してきたが、FCBA、Inra、Irsteaの間の協力体制は研究協力プロジェクトの枠組みを超えたものであり、そのための調整を行っていく。関連する科学の活性化、特許や森林の多様性の利用、インフラの分散化(商品化のためのキシロバイオテクノロジーのプラットフォーム、森林針葉素材の特徴を掴むこと、保護すること)もこのパートナーシップが目指すことの一つである。
 
2019年10月29日
 
Inra:FCBA, l’Inra et Irstea renforcent leurs collaborations par la signature d’un Accord-Cadre au service d’une production forestière durable
 

地域 西欧
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
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