【ニュース・フランス】ExoMars2016:第一段階成功

2016年3月14日、欧州宇宙機関(ESA:European Space Agency)のExoMars2016が地球を廻る軌道に入り、ついで4億9600万kmのかなたにある火星に向けて旅を始めた。これは注目に値するだけでなく、決定的でさえある。この最初のステップはこれまでフランスの研究が欧州宇宙機構の計画に深く関わってきた広大な科学的冒険の始まりでしかない。この宇宙ミッションは2つの使命を帯びている。ひとつは、火星の大気分析。もうひとつは、その表面に生物学的活性の潜在的な証拠を見出すことである。
フランス国立宇宙研究センター(CNES:Centre National d’Etudes Spatiales)といくつかのフランスの研究所はこの魅力的な挑戦において、火星周回軌道で稼働する軌道ガス分析器TGO(Trace Gaz Orbiter)、火星表面に着陸するSchiaparelliに搭載されるプローブを開発して、この数十年来、宇宙開発分野で牽引してきた。
TGOは火星大気、とりわけ、大気中のメタンガスを分析する機能をもつ。メタンガスは生物が排出するガスの一種であり、地球から数百万km離れた火星大気中に存在するかは、火星に生命が存在するか決定的な情報をもたらす可能性がある。火星着陸モジュールに搭載されるMicro-ARESは火星表面で稼働する100%フランス製のセンサで、計器DREAMSに収められており、火星の電場を測定するのに使われる。

 

2016年3月15日

 

Enseignement supérieur et Recherche:ExoMars 2016 : première étape réussie

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