【ニュース・フランス】CNRSとIRSNは枠組み協定を刷新(2)

 
今後5年間の重要な課題についての共同研究の構築と強化のための目標
 
CNRS、IRSNの大きなパートナー
 
IRSNは、核と放射線のリスクに対する公的エキスパート機関である。」とIRSNとのパートナーミッション担当のAlain Brunisso氏は述べている。
その役割は、安全な核使用、健康を守ること、放射性物質からの環境の保護に関する公的な政策に貢献することである。

 
必要な力を身に着けるため、活動領域全体を含む研究プログラムを開発していく。これらのプログラムにはIRSNの予算の4割近くが費やされ、国内や
海外のパートナーとの共同研究に職員の25%に当たる1771人が従事する。

 
「学術界とのパートナー戦略の刷新に当たり、研究機関や大学との特別な共同研究を実施する選択肢を広げることができた。CNRSはこの新しい戦略
の中心的役割を担う。」とAlain Brunisso氏は加える。IRSNの研究者は、学際的研究に必要な課題に対応していく。

 
CNRSは、「各領域において卓越した新しい科学の知見を活かすための道筋をたてる」としている。課題と活動の契約合意について、CNRSは「社会的
な課題に関する研究のインパクトを高める」ことに努めていく。

 
さらに、「環境および核に関連する活動による用地周辺の生物の活動を保護し、放射線治療のように放射線物質の医療での適用を進めていく」とCNRSの
国立原子物理学と素粒子物理学研究所付研究局長のFanny Farget氏は述べる。

 
その場所または実験拠点での政策、モデル化、研究のプラットフォームには、特定の共同研究の指針がある。これらは、IRSNにおいて課題となる
分野に細分化される。設備と素材の老朽化、新技術による診察と治療の出現、地震のリスク、地域社会‐エコシステムへの放射線の影響などである。

 
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CNRS: Le CNRS et l’IRSN renouvellent leur accord-cadre

地域 西欧
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究