【ニュース・フランス】CNRSとイル=ド=フランス地域圏、協力計画に調印

 
国立科学研究センター(Centre national de la recherche scientifique:CNRS)は2019年9月30日、イル=ド=フランス地域圏との協力計画に調印した。4年に亘るこの枠組み協定は、優先的な共有テーマを強化、発展させることを目的とした行動計画の基盤となる。
 
そしてこの地域の強みと問題点をCNRSの国家戦略と結び付けていく。Antoine Petit CNRS会長は、「この調印はCNRSの地域社会全体、特に地方との関係を強化していくという意志であり、研究組織として、地方が担ってきた高等教育・研究・イノベーションにおける行動や役割は大変重要である。」と述べている。
 
また、
「就任当初から地域社会の整備は重要だが、国家的なビジョンと国際的な視点をもって取り組まなければならないと繰り返し言ってきた。政府-地域計画契約(Contrats de Plan État-Régions:CPER)の過程において、CNRSは大学間協定を結びたい地域間の協力関係をサポートしてきた。3月のイル=ド=フランスツアーにおいて、ヌーベル=アキテーヌは、公共研究においてとても重要な地域圏である。CNRSの人員の40%を占めており、500以上の研究室があり、大部分が大学や高等教育機関と共有されているからである。
この調印は、もちろん我々が研究、イノベーションについて職務を任せている2人の地域長に対して強い影響を与えることになる。Alain Rousset氏は、研究・イノベーションに対して非常に重要な役割を担っている。前高等教育・研究大臣Valérie Pécresseとともに残した成果は、広く知れ渡っている。
個人的信条を超えて、今日、地方は地理的魅力において研究に強い影響があるのは確かである。それは経済的、文化的な発展をもたらし、国際的な力を持ち、最後には雇用を生み出す。」
と述べている。
 
2019年10月3日
 
CNRS:Le CNRS et la région Île-de-France signent un protocole de cooperation
 

地域 西欧
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
社会との交流、産学官連携 地域連携
レポート 海外センター